歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院をとりまく環境を調べれば調べるほど、これからの経営判断は難しいと感じています。
私は「経営+経営環境分析」のご依頼で、開業地域の環境変化について調べ、未来を予測することが多いのですが、これからの10年間で開業地域による明暗が極端に分かれると考えています。
歯科医院経営に影響を及ぼす地域ファクターは
①地域経済、基幹産業の今後
②人口増減
③人口移動、単身化
④少子化、高齢化
⑤地域の交通インフラ
⑥開業地の地価
⑦地域行政の政策
⑧空家の増加
などです。
すでに地方自治体による「子育て層」を中心とした奪い合いは始まっています。
奪い合っても少子化の問題は解決しないのですが、都道府県は国から多くの課題を背負わされていますので、市町村も必死なのです。
東京圏への人口の集中が問題になっていますが、東京圏の未来が安泰なのではありません。東京圏内での地域格差も拡大しているからです。
10年間は人口が増える地域もあれば、すでに減少が始まっている地域もあります。
都市部で人口減少が早く進むのが大阪府と関西圏です。
すでに郊外では空家が目立ってきており、高齢化も進んでいます。
地方であっても周りからの人口流入によって、人口減が抑えられる地域がある一方、中心部に人口が流出してしまう地域もあります。
人口移動が進むからといってすべての歯科医院が移動していける訳ではありません。
現在、開業されている地域で経営対策を講じるしかないのです。
これからの10年間で地域の環境変化による影響をどれ位受けるのかを予想し、それに備える為の院内改革を進めておく。
変化はジワジワと進むので改革に取りかかるタイミングを見失いがちですが、改革に取りかかるのは間違いなく「今」です。
それは人口が増えていく地域も例外ではありません。
何故なら、人口が増えていく地域では人口が減少する地域とは違う問題が起こるからです。
いま開業されている地域で何ができるのか?
地域医療を守り、院長の理想を実現する為に、いまやるべきことは沢山あります。
Posted at 05:00