歯科医院経営コーチの森脇康博です。
ゴールデンウィーク前、歯科関連の企業様に依頼されて、入社数年の社員向けに2日間(12時間)の研修を実施しました。
研修では、
◇歯科医院を取り巻く経営環境の変化
◇マーケティング思考で考える今後の歯科医院経営
◇会計的視点で学ぶ歯科医院経営の現状と収益構造
◇歯科医院で解決するべき課題
◇少子高齢化と人口減少による地域社会への影響(未来年表)
◇国が考える社会保障の未来
◇歯科医院の戦略とポジショニング
◇これから10年間の歯科医院経営
と、まるでドクター向けの経営セミナーで話す内容で研修を構築しました。
歯科医療需要がどう変化していて、国の医療政策がどうなっていくのか。
歯科医院がなぜ今、経営で苦しんでいるのか。
歯科医院経営を改善する為に何をすれば良いのか等
クライアントの院長にお話しする内容に近い内容を公開しました。
なぜ、そうしたかと言えば、
彼らに「どうしたら扱っている商品が売れるのか?」ばかりを考える人にはなって欲しくなかったからです。
・歯科医院経営の現状を知って欲しい。
・経営だけでなく歯科医療についても知って欲しい。
・歯科医療に貢献できる人になって欲しい。
だから、こう話しました。
「商品」は顧客の希望を実現したり、顧客の悩みを解決する為の「ツール」でしかありません。だから、皆さんは物を売る人ではなく、皆さんが歯科医院に提供する素晴らしい商品を使い、院長の要望を実現したり、院長の悩みを解決できる人であってください。
歯科医院で患者と接するときも全く同じですね。
私は歯科医院スタッフへの研修でも「歯科医療従事者」としてどうあるべきかということを意識して伝えるようにしています。
私は開業医団体にいた時、「院長が質の悪い専門家に騙されずに、医療に集中できるように、安心してお勧めできる専門家を自分が見つけ出し紹介する」と決めて行動していました。
7年前に独立してからも、院長に自信をもって紹介できる信頼できる人との繋がりを大切にしてきました。
残念ながら、自分達の利益の為だけに医療機関に商品を売ろうとする人たちはまだまだ多いと感じています。
でも、そんな利益追求型の企業が歯科界で足場を築く様では歯科医療に未来はないと思うのです。
今回、研修のご依頼をいただいた社長は高い志をお持ちの方で、貴重な体験をさせていただいた事に感謝しています。
また、研修で真剣に学ぶ姿勢を見せてくれた社員の方々にも私と同じ想いを感じました。
歯科医療に関わる者として「歯科医療に貢献したい」「その為に自分をもっと高めていきたい」という企業が増えていくように、これからも行動していきたいと思います。
テーマ:その他
Posted at 17:00