歯科医院経営コーチの森脇康博です。
少子高齢化、労働力不足が進む日本。
歯科医院も例外ではなく人材確保に苦労する様になっています。
そんな中で、「従業員満足度(ES)」に取組まれる院長も増えてきました。
従業員満足度は単に「給与」「待遇」だけではなく、「医院文化」「コミュニケーション」なども含めたものです。
女性スタッフが多い歯科医院では、スタッフが「結婚・出産・育児」を経て戻ってこれる環境や、「育児しながら働ける」「定年まで長期の雇用が保障される」「労働時間の短縮」などが課題となります。
また、ライフスタイルの多様化により様々な価値観を持つ女性が増えてきました。
そして最近の傾向として、
・チームメンバーの仲が良いか?
・イジメはないか?
を紹介会社を通して聞いてくる人も増えています。
今後、”女性が働きやすい環境が整備されていない医院に良い人財が集まりにくい”傾向は更に強まると思われます。
ただ、女性が働きやすい環境をつくっていくには”経営の体力”、特に”収益力”が必要になる。
院長にとっては頭が痛い・・・。
私は、これらの課題を院長一人で抱える必要はないと考えています。
経営面の課題も含めてスタッフと一緒に考えていく方が良い方向に進むのです。
※スタッフへの提案方法、役割分担には注意が必要ですが・・・。
「自分が遣り甲斐をもって働き続ける環境を自分たちで創っていく」
そういう方向で進めた方がスタッフはいろいろと工夫してくれるのです。
「共同体」としてスタッフと対等の関わりを始めると、今まで気づかなかった
・スタッフのアイデアの多さ
・スタッフの潜在能力
・スタッフの頼もしさ
に気づくことになります。
「えっ、この人こんな能力を持っていたの」と驚くかもしれません。
もちろん、すべてをボトムアップにするのは間違いです。
上位概念はトップダウンでないと上手くいかないからです。
任せる分野を決めて、段階的にレベルを上げていくのです。
スタッフ満足度の構築にスタッフも参加する。
経営的な裏づけも一緒に考えていく。
とても大切です。
Posted at 20:00