歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今回は「経営における経営投資の判断」です。
歯科医院の院長には様々なタイプの方がいらっしゃいます。
そのなかで歯科医院を大きくされる院長は「経営における投資の判断が大胆で早い」という特徴があります。
経営の体力がまだない段階ではキャッシュが潤沢ではありませんので、投資先を絞っておこないます。診療に必要な医療設備以外は収益増につながるものを優先しておこない、キャッシュが増えれば次の投資に回していくのです。
ここが成功するかしないかの分かれ目になると感じています。
キャッシュが増えた時、
成功する院長は「投資用資金」に回します。
そして売上の伸びが途中で止まる院長は、「車」や「生産性のない医療設備」「住宅購入」に回るのです。
投資には
①お金をかけても収益増につながらない投資
②お金をかけないと収益増につながらない投資
の二つがあります。
成功する院長はこの投資判断が上手いのです。
だから必要のない投資は抑え、必要な投資には思い切ってお金を使います。
ここで具体的な事例を書けないのは、「理念、ビジョン、戦略、戦術」の使い方を正しく理解できていない院長が真似ても成果を出せないからです。
ちなみに「理念、ビジョン、戦略、戦術」を一般企業が金儲けをする手段だと勘違いされている方もおられると思います。
「戦(たたかう)」という言葉に惑わされるのかもしれません。
しかし、それは全く違います。
逆に「理念、ビジョン、戦略、戦術」が明確でないと多くの患者を救い、スタッフが働き続ける環境をつくることは出来ないと私は考えています。
その為には、キャッシュをビジョン達成の為にストックして、次回の投資に回さなければなりません。
歯科医院の発展が止まる場合は、医院のお金と院長が個人で使うお金の区別が出来ず、医院の発展に必要な経営投資が増えていかないからです。
攻める院長は戦略的な経営投資についてお考えくださいね。