歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今回は「歯科医院が販売する商品」です。
前回のブログで「患者はベネフィットを手に入れる為に治療という商品を購入する」と書きました。
歯科医院のホームページには「治療案内」として
・むし歯治療
・入れ歯治療
・インプラント
・歯周病治療
・予防歯科
・小児歯科
・矯正歯科
・口腔外科
という言葉が並んでいます。
歯科医院では医療法の広告規制で「優位性」を宣伝することが禁止されていますが、患者の心理的負担を軽減し患者に選ばれる為にホームページで医院の取組みを表現することは問題がありません。
じつは歯科医院の商品は「治療」だけではありません。
予約の受付から院内への誘導、治療説明や検査、初診カウンセリングなどのコミュニケーションシステム、治療を終えた患者へのアプローチなどをパッケージにしたものが商品であり、そのパッケージの魅力を来院患者や広告によって患者に伝える必要があるのです。
例えば、
・初診で1時間とって患者とじっくり話す
という医院もあれば
・初診でも20分
という医院もあります。
それぞれに集まってくる患者層が違い収益の上げ方が違うのです。
前者の場合には、1時間でどんな価値を提供できるのかを患者に伝えることが大切になります。
その場合、
1時間で提供される医療サービスに価値を感じる患者は集まってきますが、「えっ、そんなに時間かかるの。もっと短時間で治療してくれないかな」と感じた患者には選ばれなくなります。
当然、1人の患者に時間をかけるほどLTV(患者生涯価値)が高くなる必要があるのです。
治療法に付加価値を加えて他の医院では提供できない「商品」にする。
とても大切だと考えます。