歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今回は「歯科医院経営の三種の神器」の点検です。
歯科医院経営の三種の神器、それは
①中期経営計画と単年度計画
(KPIの設定、設備投資、治療技術やオペレーションのブラッシュアップ計画等)
②キャッシュフロー計算書やBS,PL、診療データの分析
③戦略案と戦術案、行動計画立案
です。
三種の神器を徐々に準備していくだけで歯科医院は間違いなく発展していきます。そのことは医院を発展させている院長が証明されていることでもあるのです。
そして大きな歯科医院の院長は「計画にしたら実現していく」と仰るのです。
計画を立てると実行する習慣が院長に身についているからです。
医院規模に関わらず、歯科医院経営の三種の神器は必要です。
何故なら「数値計画とアクションプラン」がある目標は実現しますが、それがないものは「願望」でしかないからです。
経営計画を立てるコツは歯科医療従事者として大切なことを「医療版のバランススコアカード」を使い数値計画に置き換えることです。
例えば「キャンセル率や治療中断率を下げたい」とスタッフに相談しても改善の成果が一時的なのは、院長が「財務の視点」だけで話していて「患者の視点」と「医療の視点」が抜け落ちているからです。
一方、「医療の視点」や「患者の視点」を重視して、患者やスタッフ、歯科医療を守る為に必要な「財務の視点」が抜け落ちている院長もおられます。
「自費偏重」や「保険偏重」も同じ理由で起こっています。
院長の頭の中で三つの視点が統合されていないから、「経営偏重」や「理念偏重」が生まれると私は考えています。
視点を統合できればスタッフに「数値面の改善」の提案をしても矛盾がないのに。
断言できるのは「地域の患者に良質の歯科医療を提供し続ける」為には歯科医院経営の三種の神器が不可欠だということです。
2020年の診療報酬改定まであと1年ちょっとです。
詳しくは書きませんが国が求める歯科医院の基準がもう一段高くなることも予想されます。
だから2019年にどれだけ変化することが出来るのか!が重要なのです。
経営のコーチングに関するご相談は
Posted at 05:00