歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今回は「売上が増えない開業3年以内歯科医院が年末年始におこなうこと」です。
歯科医院経営は年々厳しくなっています。
その中でも開業した歯科医院の明暗がハッキリわかれています。
勤務している時代に院長のやり方を見ていたとしても、開業して実際やってみると上手くいかない。
では、どうするか?
長期的におこなう対策はいろいろありますが、先ずは患者を増やし売上を増やさないといけません。
そこで、前回「認知対策」を徹底的におこなうと書きました。
ホームページ、看板、チラシ、地域との交流、口コミ対策など、どれだけ存在を知っていただくかの対策をしないとどうしようもありません。
今回は第二弾「ホームページのインパクト」です。
実は患者がホームページを検索して治療する歯科医院を探す場合、ホームページを長々と読んでいる訳ではありません。
だから、患者がホームページを開いた時の1ページ目、それも見える範囲が勝負なのです。
基本的にはトップページだけで患者に選ばれる必要があります。
なのに、ここに「イメージ動画※」を使っていませんか?
都心部で美容に関心のある人が見るホームページならまだしも、
「歯が痛い」「腫れている」という問題を解決したい患者にとってイメージ動画などは邪魔なだけです。
※写真、色使いや空白の使い方などの演出は重要です。
ホームページのトップページは患者視点で作らなくてはいけません。
玄人好みのホームページではダメです。
患者が「ここの先生に治療して欲しい」と思わなければ意味がないのです。
ホームページにはまず、アイキャッチと呼ばれる視線を惹きつける部分が必要です。
そこで医院のコンセプトを短い言葉で伝えます。間違ってはいけないのは、患者にとって魅力を感じる言葉でなければなりません。
次に、医院の「治療コンテンツ」「関連サービス」を視覚的に伝えます。興味があればバナーを開くように設定して、トップページの文字情報量が増えすぎないようにします。
三番目は医院の雰囲気です。歯科医院は心理的ハードルが高いので出来るだけ下げる演出が必要です。ここでも目に入る文字情報はキャッチコピー程度にしておきます。
四番目は院長の診療においての考え方、院長紹介を書きます。
「治療技術押し」のホームページと違い、院長が近い存在に感じる様な文書表現が必要です。動画を使うのも有効ですが、硬い表情でしか話せないなら採用しない方が良いと思います。
院長紹介で「マスクをした画像」「険しい顔つきの治療風景」は禁物です。
治療風景は「治療技術の高さを伝える」為には使いますが、院長紹介では使いません。
五番目は「根拠」です。
他の医院ではなく、先生の医院に通う理由を5つ位書きます。
最後に「アクセス」「診療時間・休診日」「駐車場」です。
患者は「行くのが面倒だな」と感じれば選んではくれません。
だから、トップページのわかり易い所にコンパクトに情報を掲載することが必要です。
開業年数が長い医院ののホームページ作成では
・来て欲しい患者層
・強化したい治療コンテンツ
によってホームページの演出は変わります。
医院規模に合せてサテライトページの展開など、より複雑になっていくのです。
長年、診療されている歯科医院は「治療の幅」が拡がりますので、ホームページで表現できる内容も増やせるのですが、開業したての場合には発信できる魅力も限られるのです。
医院の発展に合せてホームページも進化させていく必要がありますが、今は、患者が必要とする情報をコンパクトに伝えることも大切なのです。
ホームページでの新患が少ないなら年末までにホームページ業者に声をかけ、来年早々にトップページの改善にお取組みください。
いちど、Google AnalyticsやSearch Consoleを設定して、自分の医院のホームページのアクセス状況やどのページが見られているか、検索キーワードをチェックしてください(またはホームページ業者に依頼してください)。
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テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00