歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今回は「スタッフに長く働いてもらうという意味」です。
これからの歯科医院は
①スタッフが長く働ける環境を段階的に整備
②患者に長く通ってもらえる院内環境を整備
の二つの対策が必要です。
スタッフが長く働いてくれることで院長との目線、チームメンバー同士の目線が合ってきますし、スタッフと患者との信頼関係が深まってきます。
一方、スタッフがよく辞める歯科医院では一人辞めると
①チームパワーダウン、患者との信頼度ダウン
②新人採用コスト増
③新人教育コスト増
が発生します。
人を募集して簡単に採用できる時代ではなくなりました。
働く人にとって魅力的な職場でなければスタッフは集まらないのです。
これからの歯科医院はスタッフが結婚・子育てをしても復職し働き続けられる環境を創らなければ、若い人は働いてくれなくなります。
中大型歯科医院では当たり前のことでも小規模歯科医院では実現できている医院は少ないといえます。
スタッフの労働環境整備を続けるには売上を上げ続けるしかありません。
例えば現在のスタッフ人件費を2000万円としたら5年後、スタッフの人件費総額はいくらになっているでしょうか?
勿論、採用予定があるならばその分の人件費を加え、既存スタッフの昇給も考えなければなりません。
これから社会保険料の事業主負担も増えていきます。
産休、育休中の扱いはどうなりますか?
何歳まで働いてもらいますか?
時短はしますか?
昇給の上限は?
退職手当準備金は?
社会保険料の事業主負担増は?
採用コストは?
教育コストは?
数年経てばその分人件費が増えるのが確定している。
昇給を見送ったり、賞与を出さなかったりすると人は離れていきますので原資を確保しなければならない。
だから、スタッフに働き続けてもらう為には売上を上げ続け、経営の体力をつけていかなければならないのです。
売上を増やすことが出来なければ、院長のリタイア後資金が自動的に圧縮される事になります。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00