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◆歯科医院経営ブログ

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ポイ投げではなく権限はちゃんと教えてから渡す  [2018年11月13日]
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
今回は「権限委譲」について
 
ある日のこと
 
スタッフのAさんは院長に呼ばれます。
 
院長:「Aさんはいつも皆の先頭に立って頑張ってくれていてとても感謝しているんだ」「ところで一つお願いがあるんだけど・・」
 
Aさん:嫌な予感・・・
 
院長:「実はAさんのリーダーシップを活かしてチーフとして皆をまとめてくれないだろうか」
 
Aさん:「は・・い 私なんかには無理だと思うのですが・・」
 
院長:「いやそんな事はないよ、いままで通りやってくれればいいからお願いできないかな」「困ったら助けるから・・・」
 
Aさん:「じゃあ、何とか頑張ってみます・・・」
 
 
 
こんな権限のポイ投げしていませんか?
 
確かにチーフとなったAさんは頑張ってくれるでしょう。ただ、「チーフ」というポジションについて何も教えてもらっていない新チーフの苦労がここから始まるのです。
 
 
 
人は権限で動いている様に見えて、実は感情で動いているのです。
いままで同僚だったスタッフが今日からチーフとなると、チームの関係性に変化が生じます。
 
 
 
ここでAさんがどういうポジショニングをするかで「リーダーとして承認」されるかが決まるのです。
 
 
・状況にあわせてリーダーシップを変えられるリーダー
・チームメンバーの成長を支えるサーバントリーダー
・院長の指示をスタッフに徹底させるリーダー
・スタッフの意見や要求を院長に伝えるリーダー
・院長との二重権限に苦しみながら耐えるリーダー
・独自性を出してチームを引っ張るリーダー
・院長から用事を頼まれるだけの名ばかりリーダー
 
 
ポイ投げでチーフを任されたAさんは苦労しながらリーダー像を模索します。
 
 
 
 
でも院長は友人院長に愚痴るのです。
「もっと皆をひぱってくれると思っていた・・・」
 
 
 
歯科医院ではこうした「ポイ投げ権限委譲」が横行しています。
また、一度チーフに権限を委譲したのに、院長が直接スタッフに指示をする「二重権限」も多くみられるのです。
 
 
 
 
権限委譲をポイ捨てでおこなうのは誤りです。
 
優秀なスタッフであっても、得意とすることもあれば不得手なこともあります。
 
 
まずはティーチングから入り、少しづつコーチング量を増やし、課題に挑戦させて、最終的に権限を委譲する。
 
正しい権限委譲の過程を経ずに「個人力」に頼っていては、スーパーチーフが退職した時に苦労します。
※私はスーパーチーフ不要論の立場ですが・・・。
 
 
また、仕事ができるスタッフにリーダーの適性があるとは限りません。
リーダーになることで持ち味が消えてしまうこともあるのです。
 
 
 
 
ポイ投げではスタッフは育ちません。
歯科医院の未来を考えれば、少しづつやり方を教え、権限を委譲し、医院が大きくなるのに合わせて組織化していくことが必要なのです。
 
 
 
 
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