先生、こんなことで悩んでいませんか。幹部に頼んだことが、なかなかできていない。声をかけると、できない理由や反論が返ってくる。そのとき、どう対応するのが正しいのか分からない。
強く言えば関係がこじれそうで……、でも黙っていれば何も変わらない。前回は、幹部への任せ方を論じました。今回は、任せた後の幹部への指導について、院長の迷いに寄り添いながら考えます。
こんな場面、起きていませんか?
頼んだ課題が進んでいないことに気づき、幹部に確認する。すると、人手不足や忙しさ、周りの事情を理由にした説明が返ってくる。院長は、言い返すべきか、受け止めるべきかを迷い、結局その場では何も言えずに終わってしまう。
その一方で、別のスタッフには厳しく注意してしまう日もある。院長自身も、自分の対応がぶれていることに、うすうす気づいている。そんな経験はないでしょうか。
指導がうまい院長は、何が違う?
幹部の指導がうまい院長には、共通点があります。幹部とのコミュニケーションの量が多いことです。日々のやりとりを重ねているため、幹部は院長を尊敬し、上に立つべき存在、つまりボスだと認識しています。
言い訳や反論が出やすいのは、この関係がまだ育っていないときです。指導の言葉そのものよりも、ふだんの関わりの量が、言葉の受け止め方を左右します。
院長の判断基準は、スタッフにどう映ってる?
人によって、時によって、日によって判断の基準がばらばらだと、スタッフは一貫性がないと感じます。一部のスタッフは、「院長は〇〇さんに甘い。私は院長に気に入られていないから、きつく言われる」と受け止めています。
意味もなくスタッフの機嫌を取る行為や、一貫性のない行動は、スタッフからの信頼を失う原因になります。幹部の反論の背景に、こうした不信が隠れていることもあります。
辞められるのが怖いとき、院長はどうなる?
スタッフが過去に何人も辞め、これ以上辞められたら診療が回らなくなる。そんな医院では、院長がスタッフに気を使いすぎて、ミスの改善をしっかり指摘できなくなります。しかし本当は、行動の修正をお願いして改善につなげてもらう必要があるのにです。
院長が言えなくなるのは、医院と患者を守りたいからこそです。ただ、指摘しないことが続くと、まじめに取り組むスタッフほど、不公平だと感じてしまいます。
「幹部に頼んだことが進まず、どう向き合えばいいのか分からない」と感じておられたら、院長おひとりで抱えずにご相談ください。幹部との関わり方を、医院の状況に合わせて一緒に考えます。(→個別経営相談のご案内)
人を責めずに、ミスを減らすには?
ミスは、誰でもします。だからこそ、人を責めるのではなく、ミスを撲滅する仕組みを院内に作っていく方がよいと、私は考えています。
幹部に頼んだことができていないときも、同じです。言い訳を言い負かすのではなく、なぜできなかったのかを、仕組みの問題として一緒に確かめる。前回お伝えしたように、役割が大きすぎたり、苦手な分野だったりすることもあります。
まずは、何から始めればいい?
先生の医院では、幹部と話す時間は十分にとれているでしょうか。まずは、幹部とのコミュニケーションの量を増やすことから始めてみてください。そして、注意するときの判断の基準を、誰に対しても同じにする。この2つが、幹部との信頼の土台になります。
幹部の指導は、院長ひとりで抱えるものではありません。院長を支える内外のブレーンと一緒に、院長が院長にしかできない役割を果たせる環境を、院内に築いていきませんか。
その悩み、院長おひとりで抱えていませんか
私は、開業医団体での勤務時代から43年間、医療機関の現場に関わってきた、歯科医院のチームづくりの専門家です。医院の発展段階ごとに起きやすい経営と組織の問題を、多くの事例と解決法とともに知っています。
院内の問題を一人で考えたり、生成AIに相談したりすると、どうしても院長の側から見た情報だけで答えが出てしまい、客観的な視点が入りにくくなります。私は、医院の訪問、診療の見学、ミーティングへの参加、スタッフとの面談を通して、院内の人間関係を客観的に見たうえでアドバイスします。現場の知見に、時間をかけて蓄積してきた理論と実学を重ねてお伝えできることが、私の強みです。
幹部への指導、スタッフとの関わり方、権限委譲の進め方で迷われたら、ぜひご相談ください。
初回個別相談:2時間半、50,000円(税別、交通費・宿泊費は別途)。訪問とZoomのどちらでも対応します。
先生の医院のこれからを、心から応援しています。













