おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院経営で自費の売上がないとやっていけないか?と問われれば無くても工夫すればやっていける。
ただし、保険治療中心の歯科医院が収益性が高いかと言えば高いとは言えないのです。
私はこの経営ブログで「収益構造の改善」が必要だと書きますがその理由は、
・人件費、税、設備費を含めた経営コストが上昇していくこと
・採用と育成にお金がかかること
・継続的な賃上げが必要なこと
・労働環境整備が必要なこと
・広告費にお金をかける院長が増え、地域での優位性を保つのが容易ではなくなっていること
・なのに診療報酬は新たな分野に重点配分され「歯冠修復及び欠損補欠」に関わる項目が大きく引き上げられる可能性は低いこと
・新たな歯科医療需要に取り組むことは大切ですが、コンテンツはまだ成長期に入っておらず採算性は低いこと
・医院によってはデジタル化投資が必要であること
等によって確保する必要があるお金が増えていくからです。
歯科医院の収益構造によって「1万円を売上げるのに必要な直接経費と間接経費」の額が違う。
う蝕治療(保険と自費)
根治(保険と自費)
インプラント
矯正、アライナー矯正
CR(保険と自費)
訪問歯科
ホワイトニング(オフィスとホーム、デュアル)
歯科衛生士枠(基本治療とSPT、P重防等)
かみ合わせ治療
口腔機能管理
他の医療機関や多職種との連携
等々、沢山ある治療コンテンツの中で何のウエイトを高めれば
①治療品質が高くなり
②マーケティング、ブランディングで優位になり
③患者が定期来院してLTVが高まり
④治療単価が高くなり
⑤生産性が高くなり
⑥収益性が高くなるのか(変動費が下がる等)?
そして、その為に何を強化していく必要があるのか?
何を自費化するのか?
何を止めるのか?
新たな治療コンテンツは必要か?
新たな採用は必要か?
少ない人員で同じ売上を確保できないか?(利益が増える)
無人化、自動化は必要か?
デジタル化に対応するのかしないのか?
などを考え抜いて計画的に準備していく必要がある。
そして収益構造を改善して経営に必要なキャッシュを生み出せる体質にしていく必要があるのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00