おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院に関わっていますとスタッフが複数同時に退職した医院の噂が伝わってきます。
いつまで経っても「人が安定しない」という医院もありスタッフマネジメントは院長にとって悩ましい課題でもあるのです。
しかし、しかるべき人財がしかるべきポジションに入ると急に組織が安定しだしたという事が起こります。
その時に「組織は生き物だ」と感じるのです。
一人一人のチームメンバーの成長度と個性、行動特性を見て、どういうチーム作りや組織形態にすれば機能するのかを院長と一緒に考え実践する。
それがクライアント医院における私の最大の役割です。
院長と一緒に考えた対策が上手くハマればこれほど遣り甲斐を感じられることはないのです。
ただ、前述したように組織は生き物であり、医院の方針が変化したり人の出入りが少しあっただけでバランスが変わり組織内の関係性が変わりますので組織が不安定になる。
院長でその変化に気づける方は少ないと思います。
しかしその変化に敏感に気づきフォローすることが出来る人がいる。
それが「集団維持力が高いリーダー(課題達成力も高い)」です。
その人が現場の責任者になればチームの安定性が格段に増すのです。
実際に集団維持力が高いリーダーが現場のチームマネジメント業務をおこなうと、負担が大きくなっている部署のメンバーに声をかけ必要な対策を院長に提案してくれます。
またモチベーションが低下しているスタッフのメンタルケアもしてくれますし周りのスタッフも悩みや困りごとがあれば相談する。
そしてドクターにとっても頼りになる存在となっているのです。
組織に必要なもう一つの機能、それは「課題達成力」です。
車で言えば課題達成力がエンジンの性能や加速力で集団維持力が足回りの性能やボディの設計、メンテナンス状態です。
院長がアクセルを踏み込むには加速に耐えられる車の安定性能が必要なのですが、「集団維持」に疎い院長は、加速に耐えられない車の性能なのに高出力のエンジンに乗せ換えアクセルを踏もうとする。
だから組織がガタツキ壊れていくのです。
組織が弱いという事は扱える治療コンテンツや動機づけシステムのレベルも低くなり、経営的な成果も生みだすことが出来ません。
院長が無理やりアクセルを踏み込むと悲鳴をあげながらスタッフはついてきますが、どこかで「もう無理」だと言って離脱していくのです。
課題達成力を高める為には集団維持力も同時に高めていく必要がある。
ロボットや機械を扱い故障したら入れ替える様なマネジメントスタイルではどこかで人材が集まらなくなり破綻するのです。
Posted at 05:00