おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
例えばどの業界にも誇れる成果を出して皆から尊敬を集める方がおられます。
もちろん歯科界にも「学術・技術面」「臨床面」「経営面」「地域活動面」それぞれにおいて成果をだされている歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士、診療スタッフがいる。
周りから見るとそういう達人は能力も高く大きな失敗なども経験していない様に見えます。
しかし、様々な業界を代表する経営者の本を読んでも話を聴かせていただいても「失敗の数なら誰にも負けない」と話しておられ、決して無敗で今いる場所にたどり着いた訳ではないことが分かるのです。
どんな仕事やスポーツなどでもそうなのですが「教わって知っている話」と「教わったことを実践して得た経験」の差はとても大きい。
例えば歯科界で出回る「成功話」も、どの院長がそれをやるのか?で成果は変わり、誰がやっても成功できるノウハウは存在しない。
ノウハウを聞いただけで真似できるのは成功者に近いステージにいる人だけなのです。
成功者と言われる人たちも最初は不安だらけで上手くいかなかったが、勇気を持って前に踏み出したことで多くの失敗を経験し、その経験から上手くいく方法を見つけ出しています。
従って、歯科医院経営においても院長は自分の経営ステージや性格、行動特性、診療モデルに合わせた「成功例」を学んで実践する必要があり、野球界でいけば大谷翔平のやり方を真似しても一部の人しか上手くはいかないのです。
最終的には大谷翔平を目指すにしてもモデリングは自分の一つ上のステージのレベルを目指す。
そして自分が大谷翔平タイプでないと気づいたら吉田正尚タイプなど自分に合うタイプで上のステージを目指す。
自分にあうタイプが見つかったら、その成長ステージにおける課題のPDCAをゆっくり回すのではなくどれだけ高速で回せるかで決まるのです。
歯科の医療設備も経営ノウハウも自分に合うタイプを選び、使いこなせる能力を院長が身につけなければ成果をだすことはできない。
いろんな院長の経営判断の話を周りから聞くたびに「いま、それをやっても成果に繋がらないのに・・・」と感じるのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00