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◆歯科医院経営ブログ

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歯科の院長が医院規模を拡大していく秘訣とは?  [2023年07月19日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
今日は歯科医院の規模を拡大したいとお考えの院長向けに書きたいと思います。
 
 
歯科医院を開業した時には、
 
・医院の認知度も高くなく
・院長の治療技術も高くなく
・認定医や専門医資格もなく
・スタッフの成長度も高くなく
・経営的な基盤も安定しておらず
・数値測定と経営改善の仕組みが機能しておらず
・スタッフの育成環境を構築できていない
 
状態から始まることが多いと思います。
 
 
これからは30歳代の院長でロケットスタートできる方が増え、40歳代以上の院長で超大型歯科医院を目指される方が増えていくでしょう。
だから、医院規模を拡大したいとお考えならば中途半端な規模では止まらない覚悟が必要なのです。
(注意1)医院規模の拡大がすべてではありません。他にも活躍できるステージはあります。
(注意2)医院規模の拡大に向く院長は経営のリスクを取れる課題達成型の院長です。
 
 
 
 
では、規模の拡大について書きます。
規模の拡大には市場のボリュームが大きいポジションでの多角化がつきものですが、多角化には「水平的多角化」「垂直的多角化」「集中型多角化」があります(一つ一つは説明しません)。
 
一般的に事業は多角化によって収益性を高め、生み出された収益を再投下していくことによって規模が拡大していくのです。
つまり、保険のう蝕治療中心の歯科医院のままでは医院規模を拡大することは難しいのです。
 
 
 
 
まずは治療コンテンツの中で柱にしていくものを決めて症例数を増やしていきます。
当然、症例数を増やしていくには治療技術を高めていくことが必要ですので認定医などを目指し先ずは一本目の柱を築くのです。
 
ここで大切なのは患者の頭にどういうブランドを築くかです。
「〇〇歯科医院といえば〇〇」というイメージが地域の人たちの頭にすぐに浮かぶことが大切なのです。
 
 
 
 
例えば洗剤などのCMで使われる「除菌」という言葉。
「滅菌」することが日常的である医療機関の人たちには響かないかもしれませんが、一般の人たちには「除菌」という言葉はとても価値があるのです。
例えば「ファ〇リー〇」という除菌スプレーも「除菌」というブランドで消費者の頭にブランドを築き、その後で「車用」「トイレ用」「玄関用」と水平展開をしています。
 
 
 
 
だから歯科医院も患者の頭の中にどんなブランドを築くのかを意識して1本目の柱を築き、地域の一定のシェアを取れれば水平展開や垂直展開で次の柱を築いていくのです。
 
ここで注意するべきなのは多角化によって「規模の経済性」「範囲の経済性」「経験曲線効果」と各事業間のシナジー効果を働かせることであり、それによって収益性が高くなるのです。
 
 
 
 
 
規模を拡大していく過程では事業への再投資によって収益が出にくい時期があります。
しかし、これも追加した事業を軌道に乗せることで再び収益性が高い時期を迎え、このパターンを繰り返すことによって医院規模は拡大していくのです。
 
 
院長に求められるのは資源を投下した分野で確実に成果を出すことです。
他の医院の真似をして資源を投下したものの成果を出せないでいると収益性は悪化していきますので何が何でも成果を出す覚悟が必要なのです。
特に中途半端な分院展開は危険性が高いと言えます。
 
 
 
 
マーケット規模が大きい分野で医院規模の拡大を始めたのならば中途半端なところで止まってはいけない。
中途半端な規模の医院は経営の体力も人材採用力も持てずにマンパワー不足と収益不足に追い込まれてジリ貧になっていくのです。
 
 
 
 
マーケット規模が大きい分野では超大型歯科医院がシェア(陣地)を取りに動いており、同じポジショニングでは競合関係になる。
だから闘いたくないのならば競合関係にならない小規模零細歯科医院戦略に進むかニッチなポジションで差別化をするしかないのです。
 
ただ、規模は相対的ですので超大型歯科医院が進出してくる地域ほど戦略的な経営が必要だと考えます。
 
 
 
 
・地域医療介護ネットワークに足場を築く
・専門医集団のブランドを作る
・デジタル技術に強みをもった最先端の医院を作る
 
などはまだまだブルーオーシャンではあるのですが、実現の難易度は高いと思います。
 
 
さて、先生はどんな戦略を選んで医院の未来を切り拓かれますか?
 
 
 
 
 
 
 
 
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