おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科の院長にとってマーケティングを理解するハードルは高いかもしれません。
というのはマーケットのニーズは少しづつ変化しており、マーケティング手法も変わってきているからです。
例えば昔は多かった専業主婦はどんどん減って働く女性が増えてきました。生産年齢人口自体は1995年をピークに減少に転じているのですが、夫の給料が減ってきたことで生活の為に働く人が増えたのです。
年金だけで生活できる人の割合が多い団塊の世代は2025年には全員が75歳を超えますので受療率は低下するでしょう。
これからの20年で歯科医院がマーケティングの対象とするのはミレニアル世代とZ世代です。多くはスマホネイティブの世代でありよく言われるのは所有することに価値を感じる人が少ない。もちろん、そういう傾向があるというだけで全員がそうではありませんが、院長は彼らのニーズを把握して経営対策を打たなくてはならなくなっていくのです。
基本的に歯科の院長が考えるべき事だけに絞って言えば、
・地域需要を分析する
・地域の未来を分析する
・競合歯科医院の戦略を分析する
・ターゲットとバトルフィールド(ポジション)を明確にする
・ターゲットのニーズに合う治療コンテンツ、医療サービスを用意する
・ランチェスターの強者の戦略を取るべきか弱者の戦略を取るべきかを判断する
・広告戦略を明確にする
・新患で来院した患者を定期管理に移行させる(内部マーケティング)
・紹介で患者が増える様に患者サービスを強化する
・最終的に患者が離脱しない長期管理型経営を目指す
でしょうか?
上記には院外マーケティングと院内マーケティングが含まれていますが、院外マーケティングである程度の新患を確保することが出来れば院内マーケティングで患者が離脱せずに紹介によって患者が増える医院を目指すのです。
つまり、これからも院外マーケティングは重要ではありますが、これからは顧客維持活動にウェイトを置く院内マーケティングに重点が徐々に移っていくのです。
新患を獲得するコストは既存患者を維持する5倍かかると言われています。
そしてこれからの10年でう蝕治療の患者は若い層を中心に減り続ける。
だから院長はう蝕の患者の割合が少ないZ世代を攻略して健康に導く戦略と治療コンテンツを用意できなければならなくなっていくのです。
マーケティングとはターゲットニーズに最適化すること。
だから先生の医院の患者が高齢化しているのであれば、高齢患者に絞って対策するか若い層に来院してもらえるように戦略を変えるしかないと思います。
もっと具体的に話しを聞きたい場合は有料の経営相談にお申込みください。
テーマ:マーケティング、ブランディング
Posted at 05:00