おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
いま日本の歯科医院が置かれている経営環境はかなり厳しい、私はそう感じています。
正しい方向に経営の舵を切れば乗り越えられない訳ではないのですが、経営者としての能力がなければ厳しい時代になってきているのです。
しかし、「経営」は目的を達成する為の「手段」でしかありません。
院長が厳しい経営環境を乗り越える為に経営数値の達成に比重を置きすぎると、目指すべき医療としての理想が霞んでいくのです。
問題はチームメンバーの心の中で「医療」と「患者」が不動の存在になっているのか?中心にあるのかという事です。
「医療」と「患者」について考え行動することが歯科医療従事者として大切であることは間違いなくても、経営の数字の達成プレッシャーが高すぎると「経営」が優先され始めるからです。
まだ、成長途上にあるスタッフが、「経営の数値の達成」と「医療」を一体のものとして捉えるのはハードルが高い。
経営数値の達成に疲弊しているのを放置していれば、心の大部分を「経営数値の達成」が占める様になり、歯科医療従事者として不可欠なマインドが失われていくことに繋がるのです。
そうなってしまえば理念はスタッフの心を成長させてくれる存在にはなり得ません。
さて、先生の医院のスタッフの心の中はどうでしょうか?
何割を経営数値の達成が占め、何割が歯科医療従事者としての理想が占めているでしょうか?
経営数値の達成は必要不可欠な時代であっても、スタッフの心の中は「患者を健康にすること」や「患者に喜んでもらうこと」が80%を占める。
そういうチームを作りながら経営的課題も解決していくことが院長に求められ、そしてそういうチームを作れなければこれからの厳しい時代は乗り越えられないのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00