おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
これからスタッフを長期雇用できない歯科医院は経営的にも厳しくなっていきます。
日本の出生数は1974年の209万人をピークとしてその後は年々少なくなっています。
2004年の出生数は111万人で2021年は84万人。1万人の生徒数がいる大学が27校減ったことになるのです。
これからDXが進行し、社会を動かしていく為に必要な人数が減っていくとしても労働集約型である医療や介護の業界ではまだまだ人材の確保が必要。
2040年までは高齢者が増えていきますので、2040年までに医療福祉分野で約247万人の就労者を増やさないと人手不足は更に深刻化するのです(2018年比)。
じゃあ、これからどれ位の若者が希望を持って歯科医療の道に踏み出してくれるのでしょうか?
これから若い人たちはプライベートを重視した自分のライフスタイルに合った多様な働き方ができる職場を求める様になっていきます。
そのことを考えた場合、多くの歯科医院でスタッフの長期雇用や心理的安全性が高い職場づくりが出来ていない現実にぶち当たるのです。
最近出された1.5次医療機関の概念では女性歯科医師がライフイベントを乗り越えキャリアを積んでいける環境整備も求められています。
現在の大学の状況から見て、女性歯科医師がライフイベントを熟しながらキャリアを積んでいく状態を作れなければ、近い将来に地域医療自体が成立しなくなるからです。
そしてスタッフや勤務ドクターの長期雇用や国が重視している歯科医療の分野、質の高さから考察すれば、自然と歯科医院が大型化していくことになる。でなければ経営の体力的に対応できないからです。
長期雇用が出来ないのであれば家族経営や自由診療、専門型経営を目指すしかない。
さて、先生はどうされますか?
Posted at 05:00