おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
令和4年の歯科診療報酬改定の答申が出て院長によってはすでに攻略案が出来上がっているようです。
医院によって捉え方は違うと思ういますが、医院が進化せずに従来の治療を続けている場合には初再診や一部の処置などが2点程度上がった位であまり経営にプラスにならないと感じておられるのではないでしょうか。
しかし、私は2025年以降も保険医療を担っていく医療機関として国に承認される為に欠かせない大きな宿題を突き付けられたと感じました。
その宿題が、答申の内容をしっかり見ていけば明らかになってくるのです。
宿題の大きなテーマは「管理」と「連携」です。
医院の規模や収益モデルによって宿題をやるやらないの判断は違いますのでここでは詳しくは書きませんが、一定規模以上の歯科医院では必須の宿題になる。
売上1億円では成功医院とは呼べない時代においては、国から出される宿題をこなせない歯科医院は今後の診療報酬改定が重荷になっていくのです。
「管理」と「連携」は収益モデルの構築方法によっては歯科医院の未来を切り開く為の大きな武器になる。
が、武器にする為には歯科医院の実力が必要。か強診を取得したものの活かせていない歯科医院ではハードルは越えられないのです。
実力がないと成果に繋げられないテーマがこれから増えていきますので、その領域に入れる様に院長はご自身とチームメンバーのレベルを上げていかなくてはならないのです。
国が求める歯科医療における役割を果たせない医院には今後の診療報酬改定はプラスとはならない。しかし、もし令和6年以降の歯科診療報酬改定が実質マイナス改定であればダイレクトに経営を直撃する。
これから診療報酬の包括化が更に進み出来高払いが崩されていきます。そして最終的には標準診療に移行する可能性が高いのです。
10~15年後には歯科医院は今とは全く違う役割を担う様になるのですが、今後の診療報酬改定はその役割を担う為の資格認定試験となる。
さあ、診療報酬改定の答申を熟読して今後の戦略を立ててくださいね。
テーマ:経営環境の変化
Posted at 05:00