おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
ダーウィンの名言は「進化できるものだけが生き残るのだ」ですが日本社会においても同様のことが言えます。
世界の政治や経済の動きに日本の政治や経済も影響されますし、もちろん国民のひとり一人も影響を受ける。
近年では世界の巨大企業の影響力は国家を超えるものがあり、巨大企業が巻き起こすイノベーションに国家が慌てて対応しているという状況にも見えます。
もしかしたらコロナが落ち着いて海外旅行が解禁された時、海外の物価の高さと街の変化に日本の旅行者は驚くかもしれません。
2030年に向けて世界ではそれくらい急速な変化が起こり始めている。無くなっている職種も出てくるでしょう。
もちろん、その急速な変化は日本の国民生活や歯科医院経営にも影響していくのです。
歯科医療をとりまく環境がどんどん変化している中で変化を見ようとしない者、変化に対応できない者はどうなっていくのか・・・。
そのことを歯科医療従事者に伝えたくて経営ブログの発信を始めたことを思い出しました。
最初のころのブログには「10年後、歯科医院に患者は来なくなる」というタイトルで書きましたが、いまでもその分析は正しかったと考えています。
「オオカミおじさん」として馬鹿にされても良いので、地域医療を守る為に院長に「変化の必要性」を伝えたかったのです。
でも「か強診」が必須になるってちゃんと予測したでしょ(笑)
日本の歯科医療は様々な要因によって大きく変化せざるを得ない。
そのことは間違いない。
いくら「変化したくない」と院長が言っても、環境が大きく変化していくので「変化したくない」院長も患者も巻き込まれて生き残れなくなっていくのです。
でも、未来を見ようとしない情報を集めない院長は残念ながら10年経たなければこの記事の意味を理解できないのかもしれません・・・
これからの歯科医院開業も難しいでしょうね。
いま、現存する収益モデルに合わせて医院設計をすると10年後の需要には対応できなくなっているでしょうし、だからといって成長期に入っていない需要に今から対応しても経営的に上手くいかないからです。医院設計に拡張性をもたせないと打てる対策が限られてしまいます。
2030年には社会の在り方自体が変化していますが基本的に対策は、
①10年後の未来を大まかに予測する
②5年後の変化を予測してビジョンを立案する
③3年後の変化に対応する為に事業計画を立てる
④1~2年後の変化に対応し、3年後の変化への準備をする
という順序で進めます。
歯科の院長は小規模な医院の院長ほど未来予測が苦手で経営計画も立てられない方が多い。
また、大ベテランの院長に言えるのですが、今さら「開業時のモチベーション」を取り戻すことが出来ない院長も多く、年齢とともにジリ貧になっていく医院も多いと感じています。
「銀行の借入返済も多くない」
「リタイア後資金も貯まった」
「いまさら苦労はしたくない」
「何とかなるかも・・・」
・・・・・。
しかし、これからの10年はそんなに甘くありません。
老後に関しても国は守ってくれはしれませんし、菅総理が言われた「自助がベース」は現実となっていくのです。
「未来を見ようとしない者」
は時代の変化に置いてきぼりにされ、理想とした老後は実現しない。
私はその現実を開業医団体に勤務していた30年間で見てきました。
成功する院長と成功しない院長の差は、
「理想の実現の為に失敗しても諦めずに行動する」院長と「失敗するとすぐ諦めてしまう」院長との差。
「心が折れた回数」は成功している院長の方が圧倒的に多く、成功しない院長はコンフォートゾーンから出ようとしないのです。
これからの10年を乗り越える為に全力で環境変化に対応していくしかない。
私はそう思います。
歯科医院の院長頑張れ!!!!!応援し続けるから!
Posted at 05:00