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おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今年の売り上げ見込みが結果的に昨年を上回った。
コロナがあって4月5月あたりはどうなるかと思ったけれど9月以降は患者が増えて絶好調!
良かった~
ちょっと待ってください。
それって危険信号ですよ。
具体的な戦略と戦術をもとに行動したことで得られた結果以外は偶然でしかないのです。
過去最高の売上が歯科衛生士枠の患者の増加によってもたらされたのでなければ喜んではいけないのです。
前にも書きましたが、実際にはコロナによる受診抑制やマスク着用による口腔内の環境悪化によって口腔内にトラブルが生じた患者が来院しているだけです。
経営努力とは関係ない。
マスクをすることによって見た目を気にしなくなったことも口腔内のトラブルが生じる要因だそうです。
言い方が悪いですが今の成果はバブル(見せかけ)です。
やり方を間違えれば今後、経営にマイナスの影響を及ぼす心配もあるのです。
例えば、常連客を大切に紹介でお客を増やしてきた日本料理店がマスコミで取り上げられ、新規顧客の予約希望が増えた様なものです。
この場合、日本料理店が新規予約を受けてしまえば築きあげてきたものを失う可能性が高い。
だから彼らは受けないのです。
う蝕型歯科医院で急患もバンバン取ってきた歯科医院なら受け入れても問題はありません。
かかりつけ患者が少ない野戦病院だからです。
しかし、かかりつけ歯科医院を目指し長期管理をおこなっている場合は駄目。
枠があっても受入れすぎはNGなのです。
歯科医院経営においては意図しない数値の変化に敏感になる必要があります。
プラスの変化だからと喜んでいてはいけないのです。
急患が増えている現状を放置していたら急患で溢れる歯科医院になりますよ。
そしてバタバタと動き回る院長やスタッフに「かかりつけ患者」が不満を感じ始めるのです。
気づいた時には「急患」も「かかりつけ患者」も来なくなっている。
そんな恐ろしい日が訪れるのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00