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おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
大阪はまだ一週間以上猛暑日が続く様です。
豪雨の次には猛暑、そしてそろそろ台風シーズンなので全国の被害ができるだけ少ないことを願うばかりです。
さて、突然ですが保険診療においては値引きも値上げも出来ませんよね。
医療機関は公的価格によって守られている。しかし、逆を言えば歯科医療の質を高めれば高めるほど公的価格では採算がとれなくなっていくのです。
では、仮に先生の歯科医院が自由診療をおこなうとして適正な治療価格をいくらに設定するのでしょうか?
そして、その治療価格で患者は集まってくるのでしょうか?
患者から治療価格の値引きを求められたら応じますか?
患者が少なければ治療価格を下げていきますか?
ここで値引きに応じる、治療価格を下げると答えた先生、、、、、、、
アウトです。
先生の医院には今後、値引きを求める患者、クレームを言う患者が増えていきます。
もう一つ質問です。
先生が長年つき合ってきた事業者に値引きを要求しますか?
また、ついでの無料サービスを要求しますか?
値引きやついでの無料サービスを要求すると答えた先生、
先生の医院には「安かろう悪かろう」な商材を提供してくれる事業者と、痛い時だけ痛い箇所だけを治療して欲しいと考える患者、そして生活の為にだけ働くスタッフが集まってきます。
世の中の中小事業者には
①安かろう悪かろうサービスを提供する事業者
②質の高いサービスを質に応じた適正な価格で提供する事業者
しか存在しません。
何故なら質の高いサービスを安い価格で提供したいと考える中小の事業者は残念ながら淘汰されていくからです。
※大量の仕入れでコストを下げることやOEM化によって低価格で販売する方法、一時的に赤字で提供する方法はシェアを取る大企業の戦略として存在しますが、中小規模の事業者が続けるといずれは行き詰ります。
品質は良くなくても価格が安ければ良いサービスを求めるなら、安かろう悪かろう事業者を選び価格交渉をすれば応じてくれるでしょう。
彼らはまず、品質よりも価格の安さを言ってきますのですぐにわかります。
しかし、質の高さを追求し実績もつくっている事業者に値引きを要求するのは、ご自分のステージの低さをその事業者に伝えて恥をかいている様なものなのです。先生は値引きを要求する患者と同じになってしまいます。
因みにステージが高い院長は提供してもらえるサービスの質に関する事業者への質問は多いのですが、価格については最後に質問されます。
院長は質の高いサービスを提供する事業者や専門家(本物)なのかを確認したいのであって、質の高い事業者が法外な価格を請求しないことを知っておられるからです。
すると事業者とWinWinな付合い方をする院長のもとには質の高いサービスを提供する事業者が紹介で集まってくる。
逆の院長はまず価格から質問し、その価格でどれだけ多くのサービスをさせられるかを考えるのです。
安い価格で提供させておいて、品質やサービスにクレームをつけるのもこのタイプの院長に多いと言えます。
だからしだいに、質の高いサービスを提供する事業者はこの院長の周りから離れ近寄らなくなっていきます。
では、先生はどちらの事業者とどんなつき合い方をするのでしょうか?
どちらの事業者が先生の医院の未来にとって必要な存在なのでしょうか?
先生の医院の未来が決まる大切な質問なのでよくお考えくださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00