歯科医院経営コーチの森脇康博です。
緊急事態宣言が解除されました。
といっても生活や仕事がCOVID-19感染拡大前に戻る訳ではありません。
経済活動制限解除は段階的であり、そして新しい生活様式によって仕事も生活も街も感染拡大前と大きく変わってしまうのです。
変化は見えないところから着実に始まっています。
では歯科医院はどうでしょうか?
5月に前年の売上と同程度の結果を出せた医院と、患者を戻せていない医院に分かれるようです。
今回のCOVID-19感染拡大によって歯科医院の経営ダメージは①開業している場所(政策)、②医院の特徴で明暗を分けました。
つまり、①外部要因②内部要因により経営への影響が出た。
でも緊急事態宣言が出された中で①②のどちらの影響も受けなかった医院もあるのです。
「あ~、緊急事態宣言が解除されて良かった」
そう思っていませんか?
そう思っても良い院長は一人もいませんよ。
今回は経営のダメージを受けなかった医院が、今後、新たな感染症が拡大した時に「国の政策」「マスコミ報道」「医院の体質」によって経営へのダメージを受けないとは限らないのです。
いまから本当のCOVID-19への経営対策が始まります。
前にも書きましたが有事の経営対策にはステージがある。
簡単に言えば
①止血
②治療
③体質を改善
の作業が必要なのです(本当はもっと複雑ですが)。
歯科医院では6月に何が何でも通常の患者数に戻す必要がありますし、そのことは経営面だけではなく患者の健康面からも言えるのです。
そして②の「治療」をしながら院長が進めるべき経営対策は③の「体質改善」です。
つまり、今後、新たな感染症が流行しても、①外部要因②内部要因による経営へのダメージを受けないように医院を変えなくてはならないのです。
そうです、体質改善のステージはすでに始まっているのです。
①の外部要因への対応は経営戦略の見直しで、そして②の内部要因はマネージメント(資源配分)の見直し、院内システム見直し、そしてスタッフ育成方針の見直しで対応します。
そうそう院長力のアップもお忘れなく。
その前に経営環境が大きく変わることを忘れはいけません。
そして経営環境の変化は一気には起こらなくて徐々に起こりますので、少し先の変化を予測できるかが大切なのです。
Withコロナの時代は歯科医院が大きく飛躍するチャンスの時代でもあります。
さて、先生はどういう戦略で今日の一歩目を踏み出しますか?
Posted at 05:00