歯科医院経営コーチの森脇康博です。
院長が参加する様々なセミナー。
講師の言葉に刺激されて外発的動機は高まります。
夢中になってそれを院内に落しこみたくなる。
でも院内で取組んでみると上手くいかない。
すると院長のモチベーションが下がってくるのです。
そうです、三日坊主の危機です。
では三日坊主はなぜ起こるのでしょうか?
それは脳が外発的な刺激に慣れてしまうからです。
継続するには火(院長の興味)にマキを投入し続けなければならないのにマキを投入しなくなる。これらの行動は無意識領域でパターン化されていますので、三日坊主の院長は何をやっても続かずに取組みを止めてしまい、次の目新しい刺激を求め続けるのです。
いわゆるノウハウコレクターです。
ノハウコレクターは理論だけには自信がありますので、いろんなセミナーに出向いて質問し批判的な意見を出したりします。
しかし、臨床では壁を乗り越える前に止めてしまいますのでどれもが中途半端なのです。
医院によっては
「院長が新しいことを始めても1週間もすれば止めてしまう」
があるあるとしてスタッフ内に伝わっているのです。
一方で、院長がいろんなやり方を取り入れて院内が混線している場合もあります。
そうです。一貫性がないのです。
幹が細い樹なのに枝には色んなものがぶら下がっている感じ。
医院を見学すると「〇〇式カウンセリング」と「〇〇式治療説明・補綴コンサルティング」と形だけは豪華に揃っているけど、スタッフが本質を理解できていないしそれを表現できる程には成長していない。
だから臨床においても経営においても効果が出せない。
多いんです。いろんな研修で学んだことの上っ面だけ導入してどれもが中途半端な歯科医院。
スタッフはどちらの方向を向いて頑張れば良いのかがわからない・・・。
そして頑張ってやったのに院長がやめてしまう。
歯科医院経営には新しい治療コンテンツもノウハウも必要だけども、やはり樹の幹を太くする取組みが土台にならなくてはならない。
土台がしっかりすれば枝が伸びて葉が育ち、少しの肥料(ノウハウ)を加えると花は勝手に咲くようになる。
成功している院長は樹の幹を太くする為に何を取り入れるべきかを知っている。
これからの10年間ほど、歯科医療として本物であるかどうかが問われる時代はないと考えます。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00