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歯科医院の院長が考えるべき経営問題 その2 院長の役割  [2019年10月03日]
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
さて、考えていくべき問題、その2は「院長の役割」です。
 
 
 
その前に「組織」は誰のものかを決めてください。
 
”組織は院長のものであり、院長の理想を実現する為に存在する”
 
そうお考えならここから先は読んでもお役には立てません。
 
 
 
 
では組織を院長から手放すステージにまで到達したい院長に質問です。
 
・組織の社会的使命は何でしょうか?
・その使命はメンバー共通で所有していますか?
・組織の永続性の為に何を準備していますか?
・組織が自走することを阻んでいる「壁」の存在を把握できていますか?
・メンバーが「役割」を身につける為の育成システムは存在しますか?
・「役割」には権限と責任がセットで存在しますか?
・自走する組織に必要な「個の力」は育っていますか?
 
・社会的使命を果たす取組みに参加したいと希望する人財の応募はありますか?
・社会的使命を高らかに社会に宣言できていますか?
・医院の社会的使命を地域住民は理解できていますか?
・社会的使命は医院を飛び越え、地域ネットワークと繋がっていますか?
・社会的使命は環境変化に対応できていますか?
 
・役割を手放した院長の「次の役割」は何でしょうか?
・その前に「役割を手放す時期」はいつでしょうか?
・院長は次の役割でワクワクすることが出来ていますか?
 
 
 
資本主義社会の日本において歯科医院を社会的存在に変えていく。
 
院長がそう決断して組織改革を進めていく決断をすることは簡単ではありません。
 
 
 
そして殆どの院長はこの提案には同意しないでしょう。
 
ただ、「院長」という役割を手放す決断をされる方がそのうち出てくる気もするのです。
 
 
 
アルフレッド・アドラーの「共同体」では人間関係を横の関係で捉えており、共同体における「役割」も縦の関係であってはいけないのです。院長の歯科医師という役割はありますが、優秀な人財がいれば「院長」という役割を手放し、「自分が深めていきたい歯科医療」を追いかけることもできる。
 
 
 
組織は院長のトップダウンで動くのではなく、メンバーが自分の役割を果たすことで前進していける。
 
 
 
「そんなの夢物語だと思われましたか?」
 
でもそう思っているから院長の仕事はどんどん増え続け、メンバーの成長が加速しない。私はそう思うのです。
 
 
 
 
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