歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院経営コーチとしてクライアントの歯科医院をどうプロデュースするかを考える時、
”院内に眠っている宝物”を探します。
院長が”強み”だと思っている差別化ポイントは、実は”強み”ではなくて、患者は別のポイントに魅力を感じて来院していることが多いのです。
だから、それを私が見つけ出して磨くのです。
そして、
①その強みを際立たせて患者に見せる
②その強みにさらに磨きをかける
ことが大切だと考えています。
医院の特徴別に考えてみます。
大きな歯科医院で重要なのはブランド力です。
それも院長のブランドではなく歯科医院としてのブランドが必要なのです。
院長個人のカリスマ性で構築してきたブランドを、どうやって医院としてのブランドに変えていくのかが大切なのです。
なぜなら、個人ブランドは大型歯科医院の最大のリスクだからです。
その為にはチームとしてのエッジが立たなければなりません。
また、開院してからの年数が浅い医院では、患者との関係性が浅いことから、患者の心に印象づけるイメージを明確にする必要があります。
まだ、経営の体力がないので大きな歯科医院の様な経営対策は打てません。
だから限られた経営資源を集中させるポイントを見つける必要があるのです。
問題が深刻なのは、そこそこの規模で安定している歯科医院です。
地域の支持をある程度確保できているから患者が来院するのですが、これといった”強み”がなく、万遍なく治療コンテンツを導入しています。
こういった医院は人口減や就業者増などの影響を受け易く、大型化や効率化のどちらにも行けなくなって患者が少しづつ減少していくのです。
そして、私がどの規模の歯科医院をプロデュースする場合にも、必要だと感じているのは、
・治療技術と治療システムの質
・ホスピタリティの質
という「2つの柱」です。
歯科医院はこの2つの柱を磨くことが何よりも大切です。
そして、2つの柱にプラスして「見せ方」が大切なのです。
2つの柱を磨かずに「見せ方」ばかりを磨く院長は、どこかで大きな壁にぶつかることになります。
この2つの柱を磨くことで築かれるのは、崩れることのないブランドです。
※マーケティング力で築いたブランドはマーケティング力で消し去ることが可能なのです。
「技術」「ホスピタリティ」がしっかりしているのに、見せ方が上手くない場合は見せ方を話し合っていきます。
そして、いままでどちらの「質」に対する投資もしてこなかった院長の場合は、考え方、やり方そのものを変える必要があります。
プロデュースできるものが存在しなければ、一から作っていくしかありませんし、表現できる魅力がないなら「キラキラとしたホームページ」を見せて集患するしかなくなるのです。
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テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00