歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今回のブログは「患者との信頼関係構築時間を犠牲にしていませんか?」です。
患者は歯科医院に来院する時、緊張して不安な感情を持っています。
人によって程度に差はありますが、緊張しない人の方が少ないのではないでしょうか。
以前、ある医院の勤務ドクターがペルって、同僚のドクターに治療をしてもらった時に、「治療ってこんなに怖いんだ~」「俺はこれから患者に優しくする~」と叫んでおられました。
歯科医院では予約診療をしている医院が多いので、治療、資料取り、カウンセリングなどに応じて患者一人に使える時間を決めます。
治療の時間は読めない場合も多いですね。
親不知の抜歯に時間がかかったり、根管が曲がっていたり、麻酔が効かなかったり、いろんな事が起こります。
やむを得ない場合も多いのですが、中には常に治療枠を目一杯使って治療をするドクターもいます。
すると、何が起こるのでしょうか?
診療スタッフが患者の不安や疑問を解消したり、信頼関係を形成したりする「短いがとても大切な時間」がなくなるのです。
これって何かに似ていませんか?
そうです、第二象限「重要だけど緊急性のないこと」です。
患者を多く治療した方が一日の点数は高くなるんだけど、患者との信頼関係を構築する為には手を抜いてはいけない時間。
5年経てば信頼関係の構築をやり続けてきた歯科医院と、効率化を重視してきた歯科医院とでは来院している患者層に大きな差が出ている。
これはスタッフの成長も同じですね。
また、このことは歯科医院経営にも影響を及ぼすようになっていきます。
患者との信頼関係を構築し、医院が提供できる治療の質を高めることが出来たブランド医院は価格を維持することができますが、効率化経営をしている歯科医院はこれから価格競争に巻き込まれることになります。
短期的利益だけを追いかけると長期的利益を失う。
患者との信頼関係を構築する時間を守る。
とても大切だと考えます。
Posted at 05:00