歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今回のブログは「スタッフの失敗を責めずに成功への礎にする」です。
歯科医院を見学すると院内のベクトルが「プラス」に向いているのか「マイナス」に向いているのかを感じます。
これは院長の視点が「減点視点」なのか「加点視点」なのかによる影響が大きいのです。
減点視点の院長の歯科医院では「失敗」をどう減らすのかに院内のベクトルが向き、加点視点の院長の歯科医院ではどれだけ出来ることが増えたかに院内のベクトルが向くのです。
減点視点は「原因志向」でもありますので、解決方法より問題の原因を探すことにつながり、最悪の場合には「犯人探し」をしてしまいます。
だから「〇〇さんが気をつけるべきこと」となり、他の人には責任がないという結論で終わってしまうのです。
一方、加点視点の院長は「目的志向」でもありますので、「何を加えていけば目標に到達できるのか」という考え方をします。
スタッフの失敗は目的地に到達する過程の一部ですのでチャレンジによる失敗を奨励することはあっても、失敗を責めることをしません。
「減点視点」の院長の下で働くスタッフは失敗することを恐れ、院長の評価ばかりを気にする様になります。余計なことをすれば注意されますので、患者の為に必要だと感じていても実践することはないのです。
「加点視点」の院長の下で働くスタッフは「院長の評価」ではなく「医院理念」や「行動規準」を基に行動の良否を判断することが出来るのです。
失敗しても院長からダメ出しされることはなく、チャレンジしたことを全スタッフが賞賛し励ましてくれるのです。
「スタッフの失敗は院長の責任」
怒りのエネルギーは上位から下位へ向かい、その理由の多くには「合理性」がなく、単に「気に入らないから」という感情的なものです。
医院理念とビジョン、行動規準が判断基準であるべきで「院長が法律」であってはいけないのです。
ご自身が「加点視点」か「減点視点」かを判断するのは簡単です。
スタッフ一人ごとに
・長所を5つ以上言えれば「加点視点」
・短所が5つ以上浮かんでくれば「減点視点」です。
ぜひ、プラスのエネルギーの流れを生み出してくださいね。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00