こんにちは
歯科医院経営コンサルタントの森脇康博です。
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今回は歯科医院に必要な経費削減その3
「設備什器の購入、リース代」です。
新規開業の時も、設備更新の時も、キャッシュが一時に必要な一括購入よりもリース契約にしておいた方が得で、負担が少ない気がしませんか?
確かにリース契約は月々の支払いが低いのですが、金利をつけて支払いを先延ばしにしているだけです。
「業者から提示されたリース金額なら払っていけるような気になった」
そう考えて、”いま買うべきタイミングではない機器”をリース契約してしまう院長が増えているのです。
診断機器や治療機器の購入は院長の治療への姿勢が表れます。
私が開業医団体に勤務していた時には、「良い診断、良い治療をしていく為にこの治療機器が必要なので採算は度外視」と仰る院長が多かった様に思います。
私は団体の職員としてそんな院長を支えていく事に遣り甲斐を感じたものです。
ただ、それは歯科医院が保険診療で十分な収益を上げられた時代の話。今は開業時の過剰な設備投資負担が原因で倒産する時代です。
良い治療をする為であっても収益性を合せて考えておかないと経営が苦しくなるのです。
設備投資を検討する場合にはその設備投資によってどれだけの収益が見込めるかを試算しておく事が大切です。設備投資費がどれ位回収できているかは計算方法がありますので顧問の税理士さんにお尋ねください。
院長が理想とする良い治療をおこなうには、収益性のない機器も必要になってきますが、その機器を購入する事をモチベートとして先に売上アップに取組んでください。
売上が低迷している場合、機器を導入するだけで差別化になり売上がアップするなんて事はありえません。売上アップには戦略が必要です。地域に合った戦略とマーケティング戦略、そして患者の期待を超える接客接遇があって初めて機器導入によって売上がアップするのです。
売上を伸ばしている歯科医院では誰かが実証済の戦略を基に設備投資をしています。機器を導入し、単純に外側を真似ただけでは効果は出ないのです。
売上が順調に伸び利益確保ができている。戦略的に投資する場合は問題はありません。借入れを返済済みで資金に余裕がある場合も問題はないと言えます。
ただ、そんな一見成功しているかに見える歯科医院の中にも設備費や人件費負担をカバーする売上を確保出来ずに苦戦している歯科医院が出てきているとも聞きます。
お金をかけずに売上アップにつなげる方法はいくらでもあります。
設備導入を考える前に院長が考えて実践するべき事はいっぱいあるのです。
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テーマ:歯科医院経営全般、増患・集患、売上対策
Posted at 13:27