おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
一部の歯科医院では大型化がどんどん進んでおり、これから歯科医院の院長はどういう戦略で経営を成立させるのか?が問われます。
というのはどういう戦略を選択するのかで残る利益が違うからです。
実際に規模が大きいのに経常利益率が低い法人はいっぱいあります。
規模が大きいということはコストもそれだけかかる。なのに経常利益率が低いということは経営のリスクが高い。
大型化(多角化)したのに経常利益率が下がるのでは規模による収益力の向上を活かせていないのです。
分院展開をするのか?それとも一つの医院で大型化するのか?
分院を出すにしても一定地域にドミナント型で分院を出すのか?それとも乗降者数が多い駅前に分院を出していくのか?
分院の規模をどれ位に想定するのか?
採用はどうするのか?
どういう戦略を立てて大型化を進めれば①マーケティング的に有利になり②人材採用で有利になり③経常利益が増えてキャッシュフロー経営として成立するのか?を考えておかなければ、大型化することで経営のリスクを高めてしまうことになるのです。
最近、分院を出す院長が増えています。
ただ、トップ集団の院長は戦略が明確ですがそれに追随される院長は戦略が明確でない場合も多い気がするのです。
あくまでも大型化戦略は①規模を活かした収益力のアップ②規模を活かした採用力のアップ③規模を活かした組織力のアップ④規模を活かしたブランド力のアップ⑤規模による収益力を活かした先進歯科医療、に繋がらなければ意味がありません。
特に医院の収益力を奪うような大型化は倒産に繋がりますのでご注意くださいね。
開業して3年経ってもユニット台数が3台のままの院長は拡大しないで「専門化」または「超効率化」を選択した方が良いと思います。
専門化で利益を増やすか超効率化でコストを減らすかしないとユニット3台の院長は生き残れないのです。
医院の売上を増やすことは簡単ですが、経常利益を増やしながら売上を増やさなければ逆に苦しくなります。
そういう意味ではユニット5~10台位の歯科医院はかかるコストの割には経常利益が低くなり易いですので、どこにコストをかけて経常利益を増やしていくのか?の戦略を間違えないでくださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00