おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私は診療圏調査をする時、地域の状況を調べながら時間帯によって人がどう流れていくのかを予測します。
また、場合によっては地域を歩いてお店などを見て回りますし、道路を走る車の運転手の性別年齢などを見ながら地域の状況を把握します。
自分を「サラリーマン」「主婦」「お年寄り」「大学生」などと想定し、利便性は良いのか?この医院を受診したいと思うのか?を患者の視点で考えることが大切なのです。
地域をじっくり洞察していくと人の流れと生活スタイルが見えてきます。
なかには地域の過疎化が進んで昼間の人の流れは都心部の方に向かう場合もある。
そんな場合には狭い診療圏の設定では昼間に患者を集めるのは困難ですので、診療圏を拡げる対策が必要なのです。
都心部でも人の流れは変わってきています。
最近は、少しづつテレワークが拡がっていますし、業種によっては事務所を縮小して郊外に移すケースも出てきています。
高い家賃を支払って都心部に事務所を構える必要性がなくなった会社は移動していくのです。
感染症拡大による都心部のリスクも明確になってきましたので、これからの10年で都心部の機能や人の流れは変わり続けるでしょう。
地方で代表的な大企業がこれから何年雇用を生んでいくのかも重要な視点です。
ウーブン・シティが成功すればスーパーシティ構想は全国で加速するでしょうし、6Gによって低遅延性や情報量の拡大が実現すれば解決できる事、またメタバースによって解決することも増えるでしょう。
となると人の行動範囲はこれからも変わっていくのです。
業種によっては将来的に「通勤」という概念がなくなり、仮想空間で経済活動がおこなわれる時代がもうすぐやってくるのです。
すでにスマホゲームなどで服や不動産を買うなんてことは実行されています。仮想空間に土地(投資会社も買っている)や建物を買ってお店を開くなんて昭和世代には信じられないかもしれませんが、夢を見ているのではないのです。
そして仮想空間での成果を現実世界に持ち出せるとしたら・・・。
おっと、脱線しました。
この様に歯科医院経営は地域環境の変化による人の流れの変化の影響を少しづつ受けていきます。
それをどう捉えて対策するのかしないかも先生しだい。
歯科医院経営もこれからは都市部の駅前よりも郊外の方が上手くいくと私は考えています。
さて、その理由について考えてみてくださいね(いつも通り解答はしません)。
テーマ:経営環境の変化
Posted at 05:00