おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私が関わっています歯科医院にも若手の歯科医師はいますし、最近は若手のドクターと話す機会も増えてきました。
当然、若いことによって治療技術やマネジメント力、人間力が成長過程にある人が多いのですが、最近の30歳代の歯科医師のなかにはビックリするほど高いレベルのドクターもいる。
彼らがこれからどういう歯科医師人生を歩むのかは分かりませんが一つ言えるのは、
①国が求める歯科医師像の変化
②歯科医療需要の変化
③経営環境の変化と地域包括ケアシステムの推進
から見てけっこうレベルの高い歯科医師像が求められるようになっていくという事です。
開業されるならそこに経営者として必要なレベルも求められる。
こちらもこれからの10年を乗り越えられる収益モデルが限られる中で、それに対応できる院長も限られる・・・。
クライアントの院長とも「これから開業する若手は乗り越える壁が高くて大変だ」と話しています。
しかし、現在勤務されているドクターは院長が保護する船の中にいて、船の外が嵐になっていることを気づいていない場合が多い。
勤務先の院長が危機感を持って経営環境の変化に対応していない方ならば勤務されているドクターにも危機感がない可能性が高い。だから開業されても経営環境の変化に気づくのが遅れますし、気づいてもどう対応すれば良いのか分からないのです。
もちろん、嵐になっている海を抜けることが出来れば輝ける歯科医師人生が待っているのですが・・・。
現状では若手の一割も嵐を抜けられるかどうか・・・。
フワフワとした勤務医時代を送っていれば後悔することになる。
開業するなら少なくとも10年は何かを犠牲にして歯科医院経営に邁進しなければならない。
そのことを教えるのはもちろん勤務先の院長です。
勤務医としてキャリアプランを構築するドクターにもレベルを上げないと十分な収入を得られなくなっていくことを教える必要があるのです。
若手のドクターにお伝えしたいのは、これからの10年は全力で歯科医師としてのキャリアを積む期間にしていただきたいという事です。
開業出来る人のハードルはどんどん上がっていますし、これから勤務ドクターの可能性が拡がっていきますが歯科医師としてのレベルを上げようと取り組んでいないドクターは低い報酬しか得られない。
つまり歯科医師としてのレベルを上げていかなければどうしようもない時代に入るのです。
ちなみに勤務できる歯科医院もこれから減っていきます。
戦略的に自分の価値を高め自分を演出できる人だけが輝ける時代。
さあ、どうされますか?
テーマ:経営環境の変化
Posted at 05:00