おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
なぜ歯科医院のスタッフがこれだけ退職するのかを考えてみて見つかった答え、それは〇〇づけがないから。
関西人なら「奈良漬」なんてベタなボケをしそうですが(笑)、そうではなく答えは「勇気づけ」です。
昔にこんな動画を見ました。
保育園で跳び箱を跳べない子どもに他の子ども達が懸命に「頑張れーっ」と声をかけているのです。
声をかけられた子どもは何度も失敗をするのですが、涙を拭いながらも諦めずに挑戦を続け見事に跳び箱を跳んだのです。
すると他の子ども達も自分のことのように喜びます。
跳び箱を跳べるようになった子どもは少し誇らしげでした。
ある認定保育園では5歳児や4歳児が3歳児の面倒を見ている。
上手くできないと5歳児が集まりどうすれば良いのかを話し合うのです。
3歳児が成長できるように寄り添うことで3歳児だけでなく4歳児も5歳児も成長していきます。
歯科医院でスタッフが退職する一番の理由は成長できる環境がなく、院長や先輩に勇気づけの代わりにダメ出しをされるから。
つまり5歳児が実践できることを実践できていないのです。
歯科治療にエビデンスがあるように、スタッフのやる気を引き出すのにもルールがある。
ダメ出しによって一時的に満たされるのはダメ出しをした人の感情でしかない。
先輩スタッフは「私たちはちゃんと教えているのに出来ないんです」と言うでしょう。
でもその場合には教える側の問題は不問にされてしまう。
セルフケアができない患者に正論をぶつけても出来るようにならない様に、教える側が教えられる人に合わせてアプローチを変えるしかないのです。
教える側が「きっと上手くできるよ」「上手くいかなくても大丈夫、私たちが何とかするから安心して」と教わるスタッフを励ますことができたら。
きっと、教わるスタッフは勇気づけられて一歩づつ成功体験を積むことができるでしょう。
きっとダメ出しをする人は自分が出来なかった時のことを忘れてしまっているのでしょうね。
そして、先輩スタッフも日常的に勇気づけられることがなく心が満たされていないのです。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00