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おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院経営に関わらず事業で成功するの為には経営のスキルが必要です。
どんな業界でも通用するスキルもあれば業界独自のものもある。
そして、医療であっても院長は経営のスキルを身につけなければいけない時代に入っているのです。
もちろん、私の様な歯科医院経営のプロフェッショナルにサポートをご依頼いただいく院長もいらっしゃいますが多くの院長はご自分で経営のかじ取りをされている。
だからこそ経営力と院長力を磨いて頂きたいのです。
まず、私が断言できるのは事業は経営者の器以上には大きくならないという事です。
だから歯科医院経営を安定させたいのであれば院長の器(歯科医師として、経営者として)を大きくする為の取り組みが必要になる。
そして院長としての経営力を高める為に身に着けるスキルには優先順位があるのです。
開業される場合にはこの優先順位を間違えると苦労することになります(別の機会に書きますね)。
ちなみに経営力と言うとマーケティングや会計が浮かんでくると思いますがそれだけではありません。
歯科医療としてどんな医院を作り上げるのかをプランニングすることが一番大切なのです。
メッセージ性がない歯科医院やメッセージと実態が合っていない歯科医院に患者やスタッフが集まることはありません。
歯科医院経営において院長が身に着けるべき経営力、開業初期においては
①開業戦略の立案力(立地、規模、ターゲット、ポジショニング)
②収益モデルの構築力(管理会計)
③ブランディング力(特に集中して磨いていく治療技術)
④外部マーケティング力(医院の魅力を地域の人たちに伝えるスキル)
⑤経営戦略、戦術立案⇒経営計画立案力
⑥院内オペレーションの構築力とスタッフトレーニング
⑦スタッフマネジメント力
です。
開業されるドクターがやりたい歯科医療があっても、それで上手くいく開業地を選んで経営を軌道に乗せる為のプランが必要なのです。
開業で失敗する可能性が高いのは
①丸抱え開業(器以上の規模で開業=過剰投資)
②理念優先(思いばかりで経営面が弱い)
③研究者タイプの院長(経営面度外視)
です。
開業当初は経営面に傾いている位が良いと思います。
理念と経営面を両立させながらロケットスタートを切れる院長は100人のうち2~3人しかいないのです。
経営を軌道に乗せながら徐々に歯科医療の質の向上に移行していくことが「マズローの欲求5階層説」から考えても無難なのです。
ここで以前ブログで書きましたが経営が軌道に乗ると安心して経営者としてやるべきことをやらなくなる院長が出てきます。
まずは、そこを乗り越えて更に上を目指さなければリタイア時に後悔することになる。
経営に「程ほどの規模で止まる」ことなんてあり得ない、リタイアまで全力疾走するしかないのです。
止まろうとすれば必ず経営は傾いていくのです。
経営が安定して更に上を目指すのに何が必要か?それは歯科医療の質の向上です。
ここから先は質の向上をしなければステージを上げていくことは出来ません。
①治療やコンテンツ、医療サービスの質
②オペレーションの質
③感染予防清掃や滅菌の質
④コミュニケーションや仕組みの質
⑤医院ブランドの質
⑥歯科医療従事者としての質
⑦地域医療としての質
もちろん、院長の器を大きくしながら取り組みます。
開業当初は売上重視であっても軌道に乗ったら質の向上に視点が移り医院ステージを上げることに取り組む。
その為に必要な経営力を身に着けていってくださいね。
ちなみに組織が大きくなり周りを見渡した時に、自分を支えてくれるスタッフや外部の専門家が何人いるのかが重要です。
院長は経営者として孤独ですが、権限を委譲して経営に関わる幹部スタッフを育て、外部の専門家のサポートを受けることでより上を目指すことができます。
それが組織づくりであり、その作業を怠って院長のトップダウンで医院を作ると院長の孤独感が強まり心が折れる瞬間が訪れるのです。
権限委譲できていない組織はリスクが高いので中規模以上の歯科医院は組織化を意識してくださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00