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おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院を経営する時に活用する経営資料には、レセコンなどで出せる経営資料と手集計で作成する経営資料があります。
院長が経営資料を活かす為には、
①歯科医院経営にはどんな経営数値が必要なのかを知る
②数値によって経営の問題点を把握できるようにする
③数値の効果的な集計の仕方を知る
④経営数値を分析し対策を実行する
⑤対策の成果を数値で計測する
ことが必要です。
例えば街のケーキ店で月の利益が下がったとしても、
①新規の客数が減った
②顧客単価が低下した
③購買点数が減った
④リピーターの来店回数が減った
⑤売れ残りが増えた
⑥材料の価格が高騰した
⑦人手不足で機会損失が生じている
とパッと思い浮かべただけでも様々な要因が考えられます。
しかし、これでは原因が漠然としていて有効な対策を打てない。
数値によって状況が把握出来ないからです。
さらに考えていくと、
①どんな種類のケーキの売上が減っているのか
②どんな客層の客離れが生じているのか
③外部環境に原因はないのか?(競合出店、コロナ、新駅ができて人の流れが変わった等)
があるのですが、これも数値で経営の状態を把握できていないと単なる「予想」でしかない。
また、数値を出して経営を改善していく場合にも注意が必要です。それは数値は管理会計に必要なのかマーケティングで必要なのかを明確にして作成する必要があるのです。
経営の資料を出せるレセコンや経営管理ソフトで経営資料を出したものの、その分析の仕方や活用の仕方を知らない院長も多い。
レセコンメーカーが経営資料の内容を変更してしまい必要な数値が見れなくなることもあります(苦笑い)
経営分析は人間で言えば「健康診断」です。
歯科医院が必要な検査をして口腔内の健康を診断管理しなければ患者だけでは口腔内の健康を守れないのと同様に、歯科医院も経営の健康診断をしなければ経営の健全性を保てないのです。
また、経営の数値は時系列に見なければ意味がありません。
レセコンなどで出せる資料はそのままでは使えないことも多いので、Excelに落して数値を加工することも現状では必要です。
ただ、レセコンで出せる経営資料をだしたことがない院長もいると思います。
経営資料をまだ出したことがない院長は年末までにレセコン会社の担当にお願いして経営資料をアウトプットし、その資料の活用方法について教えてもらいましょう(担当者によっては詳しくないかも知れませんが・・・)。
歯科医院にとって必要な長期管理型歯科医院への移行の為には、数値による経営の管理が必須となります。
数値による経営管理ができて初めて長期管理型歯科医院への道が開くのです。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00