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おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
私が歯科医院に関わってもうすぐ38年、昔から日本の医療制度のあり方について多くの院長と意見を交わしてきました。
私が勤務していた開業医団体では「保険で良い医療を!」というスローガンを掲げていましたので、「質の高い治療」についても私なりに考え続けてきました。
ご存じの通り、現在存在する治療技術のすべてが保険適用になっている訳ではありません。
医療の進歩に保険制度が追いついておらず、その差が少しづつ拡大している。
2025年問題で社会保障費が増大している環境下で、医療の進歩に合せて保険適用していくと財政的に破綻することが明確となり、現在の国は「大きなリスクは保険でカバー」という考え方になっています。
これから、その基準によって税と社会保障の一体改革が進められ、菅総理の言う「自助」がベースの社会に変わっていくのです。
さて、医療機関が「質の高い治療」を考える時、二つの基準があります。
それは存在する最高レベルの歯科医療の質と比べるのか、それとも費用対効果で質を考えるのかということです。
前者で考えた場合、保険制度では「質の高い治療」を提供できないという答えになるでしょう。
しかし、費用対効果で質を考えれば答えは変わってきます。
保険医療で得られる診療報酬に対して、それ以上の価値を提供できれば「質の高い治療」となるのです。
例えば、販売価格200万円位の軽自動車を作るのにフェラーリーのエンジンもRECAROのシートも使いません。
しかし、そんな高価なものを使わなくても日本の軽自動車は費用対効果で考えれば十分に質の高い製品だと思うのです。
医療と言えども考え方は同じです。
患者の為を思って保険では採算が取れない材料や診断機器を保険治療で使っておられる院長もおられます。
院長が信念を持っておこなっておられることを止める気は全くないのですが、
院長はそれによって発生する経営的な問題をいったいどうやって解決するのでしょうか?
私は、費用対効果で考えた医療の質が、保険医療における「質の高い治療」だと思っています。
保険制度では費用対効果が高い治療は受けられても最高レベルの治療は残念ながら受けられない。
軽自動車にフェラーリーのエンジンとRECAROのシートを乗せたいなら当然オプションになり、200万円では実現しないのです。
国民が最高レベルの医療を保険制度で提供するべきだと主張するなら、税金や社会保険料の負担が今の5倍以上になることを受入れる必要があります。
それが正しいか間違っているかという議論ではなく、それが現実なのです。
これから、コロナによって国が国民や企業に支出したお金の分が税金や社会保険料の負担として上乗せされるようになります。
その事により国民も歯科医院経営も大きな影響を受ける。
歯科の院長も国民も「何とかなる」という甘い考え方を早く捨てた方が良いと思います。
院長が理想とする歯科医療の「質」を実現する為に経営をどう変化させていくことが必要なのか?
一度考えてみてくださいね。
Posted at 05:00