↓クリック
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
さて、今日はスタッフへの課題図書のお話。
スタッフが成長する為には、院内の仕事を覚えるだけではなく人間としての成長が欠かせません。
しかし、人間は自分が興味を持つ分野については調べたり本を読んだりするのですが、興味のない苦手な分野の知識や情報はインプットしませんし、インプットしても記憶されないのです。
学びも習慣なので学びの習慣がない場合には成長が遅れてしまう・・・。
そんなスタッフを人間として成長に導いてくれるもの。
それは「本」です。
本の中にはいろんな人の
・知識や技術、情報、ノウハウ
・成功談や失敗談などの成長物語り
・創造、想像の世界
・考え方、人生観
・癒しや励まし笑い
が詰まっており、読者の人生を豊かにしていく大切な「言葉」が込められています。
このブログをお読み頂いている方には当たり前の話ですね。
では、スタッフの人として歯科医療従事者としての成長を見守り、共に患者の健康を守っていくパートナーとしていく為に院長は本や専門誌をどう活用していけば良いのでしょうか?
「勉強するかなと思って歯科衛生士の専門誌などを買っているけど、あまり読んでいる形跡がない・・・」って不満に思っていませんか?
課題図書を決めてスタッフが本を読むようにしても、それが活きる場合と活きない場合がある。
私はそう感じています。
先ずはスタッフの中に「動因」が存在するのかという話です。
スタッフの成長度に合せて課題図書を選ぶのは当然なのですが、スタッフの中に潜在的に存在する「不安」「危機感」「欠乏感」「願望」などの動因を刺激するものでなければ本を読む効果は薄いということです。
例えば、スタッフの中に自己成長への欠乏感がありそれを解決するする為のヒントを与える本とであったのならば、スタッフはその欠乏感を埋める為にその本(誘因)に夢中になるでしょう。
ただ、課題図書(誘因)ってスタッフの動因ではなく院長の動因(理想のスタッフ像、足りないスキルの充足、知識向上)によって選ばれることが多いのではないでしょうか。
院長の思った方向にコントロールすることを目的にしてはいけません。
スタッフの成長ポイントを見つけて背中を押すのです。
ロールモデルとなっている先輩スタッフの意見を聴くのも有効だと思います。
また、院長が費用を一部負担してスタッフが本を選ぶ医院もありますが、その場合には自分が興味を持てる範囲でしか本を選びませんのでスタッフの未開拓の部分は刺激されないのです。
スタッフに合った課題図書を選ぶ為のヒントはスタッフとの日常会話や個人面談の中にあります。
院長はスタッフの話を聴きながらも質問を投げかけ、日常において彼らの成長に繋がる為の「動因」を探らなければならないのです。
花に例えるなら種を撒いて、どんな肥料をあげるのかという段階です。
スタッフによっては与えられた肥料が強すぎたり足りなかったりするので気をつけなくてはいけません。
課題図書によって目指すのはスタッフの中にある成長への「動因」を刺激して、感情がプラスに振れること。
知識を与えることではないのです。
他にも課題図書の活かし方はいろいろありますが、詳しくは又の機会に。
そうそう、課題図書をスタッフに渡す前に必ず院長も読んでくださいね(速読的に)。
そして、読み終えたスタッフと3分間で良いので感想を話し合うことが記憶の定着にとって重要です。
スタッフの成長も子育てと同じ、手間をかけなければ育ちません。
頑張って本を読む文化を院内に拡げてくださいね。
テーマ:スタッフ育成、チームビルディング
Posted at 05:00