歯科医院経営コーチの森脇康博です。
歯科医院における院長の役割は何でしょうか?
例えば院長は、
・スタッフが帰るまで残る必要がある?ない?
・掃除をする必要がある?ない?
・事務的な仕事をする必要があう?ない?
実際には医院規模や院長の考え方によって様々です。
例えば、他業種でも
”社長が率先してトイレ掃除をするので、社員全員がおこなう様になった”
という事例が紹介されたりします。
でも、それはファミリー的な経営がやれる規模までのこと。
歯科医院も規模が大きくなると難しい舵取りが必要なので、院長にしか出来ないことに集中できる環境をどうつくるのかが大切なのです。
私は理念で「院長が治療に集中できる環境を院内に創りだす」を掲げています。
実際には治療の現場を離れて経営の舵取りに集中しようとされる方もいますが、とにかく院長として経営者として、自分にしか出来ないことに集中できる環境を創らなければならないのです。
いつまでも細かいことまで院長が関わり判断するようでは、スタッフの成長を阻害してしまいます。
権限の委譲を進める場合、ひとつ注意していただきたいことがあります。
それは、スタッフが立場による役割の違いをちゃんと理解できているか?リーダーが役割の違いを理解してスタッフに教えることができているかです。
それが出来ていないと、
「院長が片づけに参加しないのはおかしい」
「院長が先に帰るのはおかしい」
「院長も事務作業を分担するべきでは」
という間違った意見が出てくるのです。
院長だけでなく、リーダーも同じです。
リーダーが他のスタッフに気を使って忙しく動き回っている場合がありますが、権限の委譲の推進からみれば、他のスタッフの成長を阻害していることになるのです。
すべての人には、役割に応じてその段階で果たすべき使命があり、その役割を下に送ってもう一段上の役割を果たす。
人に役割をつけていてはダメです。役割に人をつける様にしてくださいね。
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Posted at 05:00