歯科医院経営コーチの森脇康博です。
事業計画と借入れ返済計画の整合性が取れた場合、次に必要なのは院長が考える診療モデルで必要な患者数を確保できるのか?そして変動費と固定費を引いた後に、想定していた営業利益額が確保できるのかの検証が待っています。
まず、マーケティングによって事業計画で予定している患者数が確保できるかを考える必要があります。開業時におまけでついてくる診療圏分析の数字はあてにはなりませんので、しっかりと集患対策をしなければなりません。
多くの場合、開業をサポートする人達にはマーケティングのノウハウがありません。だから、歯科医院経営で成功されている先輩に学ぶのが良いと思います。
ただ、ここでやってしまう過ちは色んなモデルを少しづつ取り入れてしまい、マーケティングとして成立しなくなってしまうことです。
だから、色んなモデルを混ぜてしまうよりは自分に合う1つのモデルを選んで徹底的に真似てみる方が成功の確立は高くなると思います。
「守・破・離」の「守」です。
マーケットに浸透しているブランド価値から始めるのです。
また、開業当初は治療型になりますので、治療コンテンツの収益性を確認することが必要です。
例え予定していた患者数を確保して、売上が予定通りにいっても
①限界利益額
②固定費予算
が達成できなければ必要な利益は確保できないのです。
こんなことをしなくても患者が集まり、利益が確保できたのは20年以上前のことであり、いまは開業に向けてしっかりとした「事業計画」と「マーケティング」が不可欠なのです。
例えば「開業地の選定」はもっとも重要なマーケティングと言えます。
院長は歯科医療従事者であり経営者です。
「良い歯科医療をしていれば上手くいく」といった幻想は抱かずに、しっかりとした事業計画とマーケティング計画を立案してくださいね。
Posted at 05:00