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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院経営と経営環境【第1回】歯科医院の経営対策がピンボケになり易い理由とは?  [2026年09月16日]
おはようございます。
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
私は大阪の開業医団体で30年勤務し、院長の近くで経営と医院づくりを応援したいと独立して13年が経ちます。
このブログでは歯科医院経営とマネジメントに役立つ情報を発信します。
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「うちの地域では、この対策は通用しない」という現実

歯科医院の経営対策を紹介する記事を読んで、「これはうちの地域では通用しない」と感じた経験はないでしょうか。それは間違った感覚ではありません。歯科医院経営を左右する要素は、医院内部の努力だけではなく、開業している地域の経営環境そのものに大きく規定されているからです。

人口動態、人口構成、交通インフラ、都市ブランド、基幹産業の数と規模、地域経済の力強さ、生活インフラ、教育環境、家賃、就職先の数と通勤環境、行政サービス、物理的ハザードの有無・・・。これらの要素が組み合わさって、地域ごとの経営環境が形づくられています。同じ経営対策でも、この環境が違えば経営対策の効果はまったく変わります。

地域の生命線は「就職先と収入」

数ある経営環境要素の中で、最も決定的な影響を持つのが地域の就職先の豊富さと得られる収入です。物価が上昇し続ける時代において、その地域で必要な生活費を稼げるかどうかが、住み続けるかどうかを決める生命線になります。

人口減少期に入り地域の基幹産業が撤退し始めると、まず動くのは若い世代です。賃貸物件居住者など移動しやすい人から地域を出ていき、移動が難しい高齢者層が残されます。子どもが親を都市部に呼び寄せるケースも含めれば、地域から働く世代が減っていく流れは加速します。この人口構成の変化が、歯科医院の診療圏そのものを縮小させていきます。

経営環境が厳しくても「攻めている」医院がある

過疎地など経営環境が厳しい地域でも、健闘している院長がいます。その共通点は、診療圏の需要が限られていることを前提に、エリア外の需要を取りに行く攻めの経営をしていることです。

エリア外から患者を呼び込むには、地域を超えて選ばれるだけのブランド構築が必要です。あるいは訪問診療という形で、広いエリアに拠点を打ちながら自ら需要を取りに行く戦略もあります。どちらも簡単ではありませんが、この二つのどちらもできない医院は、ジリ貧に向かうしかありません。

経営環境が良くても苦戦する医院がある

一方、都市部など経営環境が悪くないのに苦戦している医院にも共通点があります。それは立地の良さやマーケットの需要量だけに頼り、「選ばれるための戦略」を持たないことです。

マーケット需要が豊富で立地が良ければ、それだけで一定の患者を集めることはできます。しかし特に都市部では競合医院が増え続け、立地の優位性だけでは経営環境の悪化に対応できなくなっています。恵まれた環境に安住し、選ばれる理由をつくる努力を怠った医院は、環境の変化とともに静かに競争力を失っていきます。

まず自院の経営環境を正確に読むことから

経営対策の効果は、地域の経営環境によって変わります。だからこそ、次回以降で経営環境がどう変化していくのかのメカニズムを詳しく見ていく前に、まず一つ確認しておいてください。

 

先生の医院が開業している地域は、地域の人たちの就職先と収入という生命線が保たれていますか。そして先生の医院は、その環境の中で「攻めている」医院ですか、それとも環境に頼っている医院ですか。次回は、地域が豊かさを失っていく「臨界点」のメカニズムを論じます。

先生の医院のこれからを、心から応援しています。

 

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