歯科医院経営コーチの森脇康博です。
開業する段階でドクターのお話を聴けば、そのドクターがどれ位の歯科医院をつくれるのかが予想できる。
私の周りでは”あるある”です。
何故なら歯科医院経営が成功する為に院長に必要な資質が決まっているからです。
それを現段階でどれくらい兼ね備えているのか?そして未来を切り開く可能性を見れば医院像が浮かんできます。
例えば下記の質問に答えていただくことで予想できるのです。
【問1】
①20万円投資すれば確実に1年後には50万円に増える投資(リスク無し)
②1000万円を投資すれば1年後に1500万円に増える投資
(リスク:元手が700万円にまで減るリスクが30%)
先生ならどちらの方に投資しますか?
【問2】
勤務ドクターを採用した時、技術が未熟でも教えながら任せていくことが出来ますか?それともイライラするので自分で治療しますか?
①勤務ドクターにイライラするので自分で治療。
②技術を教えた症例から勤務ドクターに任せて、治療をチェックしながらリカバリーする。
【問3】
歯科医療と経営について先生のお考えは?
①医療と経営はどっちも大切(両輪)
②どちらかと言えば経営重視
③経営よりも医療の方が大切(1対9)
【問4】
自分が実現した歯科医療の為に欲しい診断機器が発売したら?
①良い医療の為に経営状況は後回しで買う
②キャッシュフローを見て、お金が貯まってきたら買う
③売上に貢献する機器の購入を優先させ。質を高める機器はお金を貯めて買う。
【問5】
休日の過ごし方について
①休日は家族で過ごしたり友人と過ごしたい。ワークライフバランス重視。
②治療技術の向上や経営のセミナーがあれば休日でも迷わずに参加する。
【問6】
セミナーや研修に投資する金額
①無料や1万円までのセミナー中心
②行きたいセミナーなら参加費が50万円であっても参加
【問7】
仲良くしている仲間は
①技術研修や経営セミナーに積極的に参加。経営的にも上手くいっている同期や先輩歯科医師。
②趣味や大学の仲間で定期的に食事会やゴルフをしてはスタッフ問題や周りへの愚痴を言いあう。
③歯科業界以外で経営で成功されている方々に積極的に教えを乞いにいく。
【問8】
医院に出入りする事業者、専門家をどう考えている?
①価格を下げさせて出来るだけサービスさせる。高いなら付合いを止めて通販に切り替える。仕事を依頼するならお金を支払った以上に働かせる。
②適正な価格で取引し事業者の利益も考える。長くつき合い一緒に成長していく尊敬できるパワーパートナー。
③定期的に相見積もりを取り一番安い事業者に発注する。値引きを要求し、応じないなら事業者を変える。
【問9】
医院の売上が増えて収入が安定してきたら・・・
①売上に関係なく自分で決めた理想の歯科医療に到達するまでは立ち止まらない。
②収入が安定したら院長の負担を少し減らしたい。車を買い替えたりマイホームを購入したい。
【問10】
学んだことは直ぐに実行しますか?
①計画を立ててから実行する。
②すぐに実行する。
③自信が持てるようになったら実行する。
④学ぶことが好きなので実行は大切ではない。
【問11】
先生にとってスタッフはどんな存在ですか?
①医院の目的の為に採用し雇用関係で働く人。
②共通の目的を目指して互いに高め合う同志。医院の歯科医療の質を高める為に尊敬し合える関係を目指し、なあなあな関係にはしない。
③スタッフが遣り甲斐を持てるよう勇気づける。皆が仲良く働けることを優先。
さて、どうでしょうか?
私が歯科界に関わって40年間で出会ってきた院長に実際に質問してきたことが殆どです。
どれが良くてどれが悪いではなく、どの様な歯科医院づくりが向いているのか?それとも開業には向いていないのかがわかります。
解答はしませんので、考えてみてくださいね。
テーマ:歯科医院経営全般
Posted at 05:00