歯科医院経営コーチの森脇康博です。
今日はバレンタインデーです。
「義理チョコ」「友チョコ」「本命チョコ」・・・。
いろんな形がありますが、「チョコレートなんかいらない」と言いながら、もらうと嬉しくなる。それが人間心理ですね。
今日は「歯科医院スタッフの位置づけ」です。
予防を重視する歯科医院が増えています。
「これからはむし歯の治療の為に歯科医院に通うのではなく、むし歯にならない為に歯科医院に通う時代です」。
もっともな話なのですが、そう言われて通う健康な患者は、言われる前にメンテンスで歯科医院に通っていると思うのです。
患者が歯科医院に抱くイメージは
・痛い、怖い
・むし歯を治療をするところ
・できれば行きたくない
意外かもしれないですが、
「歯科衛生士??どんな仕事ですか?」という人もまだまだいますし、「メンテナンスは歯医者が金儲けをする為に勧めてくる」と思っている人も多いのです。
そういうイメージを払拭することが必要ですね。
その為に大切なのがスタッフの活躍です。
しかし、患者はまだまだ、衛生士や診療スタッフのことを院長の治療を補助をする人だと思っています。
院長がそういう位置づけをしている場合も多い。
それが診療中のスタッフの扱いに出るのです。
患者は問題を解決してくれるのは院長だと感じ、スタッフには「感謝」を伝えない。
するとスタッフの自己肯定感が下がる。
院長が考えたマネジメントシステムに問題があると言えます。
名前はとても大切で、人は「名前」のイメージ通りに育つ。
院長がスタッフを低く見ていると、スタッフの成長の上限がその位置になる。
逆も言えるのです。
この事は教育現場での「ピグマリオン効果」として確認されています。
私は「歯科助手」という言い方は嫌いで、「診療スタッフ」「歯科医療従事者」と言う様に心掛けています。医療行為は出来なくても、それだけの役割を果たせる人達だと考えているからです。
衛生士や診療スタッフは「院長の補助もする人」であり、患者にとっての主役になりうるのです。
歯が痛くないのに患者が歯科医院に通い続ける。
その為には院長が衛生士、診療スタッフ、受付、保育スタッフ、クリーンスタッフの位置づけをもっともっと高く見直す必要があります。
歯科医療従事者としてこれから果たしていくべき役割について、スタッフに話しつづけ、意識を高めていく。
そして患者にスタッフの役割と仕事の価値を伝えていくのです。
残念ながら、院長がスタッフの自己肯定感を下げる場面をいろんな医院でみかけます。
でも、そんなことをしていたら院長が目指す歯科医院には辿りつけない。
ビジョン達成の為にはスタッフの活躍が不可欠だからです。
「〇〇さんに良くしてもらってるから先生は別に見に来なくていいよ」
患者にそう言ってもらえるのが理想です。