「10年後、歯科医院に患者は来なくなる」とは
「予防歯科は未来提案を出来ていない」
予防型の歯科医院、増えましたね。でも「予防だから未来提案型だろう」と勘違いしていませんか?
実は一部の歯科医院を除いて多くの予防歯科は「問題解決型歯科医院」なのです。理由は患者へのカウンセリングなどでの動機づけにあります。いろんなイラストや写真を見せ、唾液検査などで「将来のリスク」を提示して、患者の「リスク回避欲求」を刺激していませんか?
確かに人間の「リスク回避欲求」は強く、いろいろなビジネスで動機づけに使われています。それによって、患者への継続的な予防への動機づけができれば患者にとっても「利」があるとも言えるのですが・・・そうはならないのです。
理由は「リスク回避の動機づけ」では来院者の健康観が成長しないのです。リスク回避は問題解決であり目的志向ではないからです。
だから、継続的に歯科医院に通う健康観の高い国民は、そんな予防のシステムに魅力を感じません。
10年後、患者で溢れる歯科医院とは
ホームページ表現の危険性
すべての人に響くホームページの作り方が増えていて、それが危険だと以前に書きました。多くの問題解決型歯科医院のホームページはこんな感じです。
・笑顔の写真
・痛くない、怖くない、抜かない、削らない
・優しい、コミュニケーション・カウンセリングを重視
・インプラントや自費の技術がこんなに高い
・問題解決手法の羅列(むし歯、インプラント、歯周治療、ホワイトニング等)
確かに「患者」が集まる良く出来たホームページが増えました。
そう「患者」です。急患や治療の患者だけが集まるのです。
いまの先生のホームページで健康観の高い人(歯に問題がない)は来ますか?「院長がされている価値提案、素敵ですね」「私も参加したいです」と言ってくれますか?
歯科医院を発展させていきたいなら「問題解決型」から、地域を巻込んだ「未来提案型」に移行していくことが必要です。
国民のトータルヘルスプロモーションを実現していく中で最終的に歯科医院が目指すのは、「歯医者」ではなくなることかもしれません。
困難な時代を乗り越え、トータルヘルスプロモーションのコンテンツがすべての国民に提供できる社会を目指して
こちらもお読みください(2019年6月更新)。