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◆歯科医院経営ブログ

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けっこう奥が深い歯科医院の売上の話 その4 治療の質と診療報酬  [2023年06月13日]
 
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
歯科医院の院長が開業された時の治療技術はマチマチです。
勤務医時代に技術研修を出来るだけ高めようと積極的に動いてこられて開業されたドクターと、勤務先では簡単な治療しか担当させて貰えず技術研修もそこそこで開業されたドクターでは開業後の成功確率が違うのです。
 
 
だだ、治療技術を身につけていても医院経営が上手くいくとは限らないのが経営の難しさです。
実際に臨床の質が高くなくてもビジネスが上手で現時点では経営的に成功している様に見える医院もあります。
ただ、名著「7つの習慣」に書かれている様に、本質から外れた人は人生のどこかで必ず躓きますので、やはり歯科医師としての本質を追い求められる方を私は支えたいと思うのです。
 
 
 
 
さて、ここで課題となるのが高めていく治療品質を経営的成功に結びつけることが出来るのかということです。
「臨床には真摯に取り組まれているが経営下手な院長が多い」
私は医療機関の院長と関わってきた40年間でそう感じていますし、そういう愛すべき院長を支えたいという思いで開業医団体を退職して経営コーチとして活動しているからです。
 
 
 
日本の保険医療制度では臨床の質を高めても同じ治療項目で頂ける診療報酬は変わらないというのが現実です。
治療技術によって診療報酬は変わらない。
専門医資格などを診療報酬に反映するべきという議論は昔からありますが実現には至っていません。
 
 
 
従って、経営者としての院長は「高めていく治療品質をどうやって得られる収益に反映させていくのか?」を考えなければなりません。
現在、医療機関が負担するコストは増大しており診療報酬はそれを反映しカバー出来るものにはなっていない。
だから、昨日書きました治療コンテンツの選択を正しくおこなって収益性を高めていくことが自己防衛的に欠かせないのです。
 
 
保険の中でも比較的収益性が高いものは何か?
提供している自費コンテンツをブランド化し診療圏を拡げられるか?
自費治療費を値上げしても競合との優位性を確保できるか?
 
 
かかりつけ患者と頑張ってくれているスタッフの未来、そして院長の理想を守る為に経営者としての院長は考え続ける必要がある。
 
 
 
現在の診療報酬改定は「国の支出をどう抑えるのか?」という視点に立っており、診療報酬が十分に上がらない中でも地域の患者に良質な医療を届けたいと活動する院長に報いるものにはなっていません(厚生労働省の担当者や審議会の委員は予算が無い中で何とかやりくりしようとされているとは感じますが・・・)。
 
そしてこの方針が変わることはない。
 
 
 
だから、院長は治療コンテンツを見直したり、品質の上がった自費治療価格を見直したりして医院経営を守っていく必要があるのです。
 
・自費治療のバリエーションを増やそうと取り組んだことが成果を生まずにコストだけ出ていませんか?
・管理会計をしようと測定を始めた数値測定が経営に活かされずにスタッフの手間だけ増えていませんか?
・組織構造が複雑になりすぎて末梢血管まで血液が届かず、管理の手間ばかりかかっていませんか?
・院長のこだわりによって複雑になりすぎたオペレーションをシンプルにしてはいかがでしょうか?
・退職者が多くてマンパワーが落ち、採用コストと育成コストが増えていませんか?
 
 
 
国は保険医療を支える医療機関を守ってはくれない。
 
国民も医療機関も「自助の時代」を生き抜く覚悟が必要になったのです。
 
 
 
 
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