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◆歯科医院経営ブログ

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院長は”良いものを安く”の価値観から抜け出す  [2019年07月18日]
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
私が35年間交流してきた歯科医院の院長は、
①勉強熱心で
②治療に対して真摯で
③スタッフ思いで
④良質の治療を出来るだけ安く提供したい
 
 
そういう思いをお持ちの方が多かったです。
 
 
 
私はいまでも
・保険で良質な歯科医療を受けられる社会
・保険中心の治療で経営が成立する医療制度
 
の実現を諦めてはいませんが、歯科医院の経営を守り、地域医療を守っていく為に何をすべきかはちゃんと理解しています。
 
 
 
これからの時代は、経営環境の変化に対応してキャッシュフローを改善しながら、院長の理想ではあるが(採算性が悪い)治療をどうやって診療に織り込んでいけるか、という時代になっているのだと思います。
 
 
 
 
歯科医院経営はシンプルです。
 
 
 
目標とする利益総額を確保する場合、
 
治療一件当たりの利益額が低い場合は数量が増えないと目標の利益総額を確保できません。
 
 
この時、
・数量を増やすことが可能なのか
・数量の変化によって「変動費」と「固定費」はどう変化するのか
 
を考える必要があります。
 
 
 
 
 
 
例えば、最初に書いた、
④良質の治療を出来るだけ安く提供したいが拡張性を担保できない場合、
 
患者一人あたりの利益額は変えられませんので、
 
固定費を変えずに数量を増やせるか?
・一人あたりの購入品目を増やせるか?
 
などの課題が生まれます。
 
 
 
 
固定費を増やさずに数量を増やすことが出来れば総利益額は増やすことは出来ます。そして損益分岐点を越えれば患者一人あたりが負担すべき固定費が下がりますので、利益効率が高くなります。
 
 
 
 
ただ、この場合の問題点は、
 
「経費を増やさずに数量を増やし続けることが出来るのか」ということです。
 
それも歯科医院の経費が増え、収益性が悪化している時代にです。
 
 
 
 
デフレの時代に増えていく「良いものを安く」という考え方は、経営規模が大きい企業だけが戦略的に使えるのです。
 
 
 
 
歯科医師の姿勢としては尊敬できる「良いものを安く」という考え方ですが、
一方、歯科医院経営として振り返ってみた場合にはどうでしょうか?
 
 
 
将来のデジタル化による値崩れが想定される時代。
 
 
地域医療を守っていく為にも
 
・歯科医院の収益構造で「良いものを安く」を成立させるには無理がある。
・歯科医療の価値を自ら引き下げるべきではない。
・どうしてもやりたなら収益の柱を別に確立するべき。
 
 
 
私はそう考えています。
 
 
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