歯科医院経営コンサルタントの森脇康博です。
今日のテーマは”口コミ・紹介を生む歯科医院づくり「ブランディング その2」”です。
前回、患者が口コミ紹介をするには「〇〇歯科医院=○○」という言葉が患者の頭に浮かばなければならないというお話をしました。
今回は「誰の頭の中にブランドを築くのか?」というテーマです。実は口コミも紹介も”同じ価値観を持つ層”に拡がるのです。
口コミを例にします。
例えば私は海釣りが好きなのですが、釣りに行って大きな魚を釣った時の興奮を釣りに興味がない人に語ったところでまったく伝わらないのです。私と同じように海釣りが好きな人に話すと、「どんなエサで?釣り方は?誘い方は?・・・」と質問が飛び出し盛り上がるのです。その人はきっと釣り好きな他の友人に話すに違いありません。
釣りと同じように歯科医院がブランドを築いていく場合にも「誰の頭の中にブランドを築くのか?」を意識する必要があります。その世界観に満足した患者は、まるで歯科医院のスタッフの様に○○歯科医院がオススメな理由と他の歯科医院と何が違うのかを語ってくれるでしょう。
誰の頭の中(患者層)にブランドを築いていくかでブランドの「質」などが変わります。地域や競合歯科医院を分析してポジショニングを考えることも重要です。例えば、オフィス街で早朝7:00から診療している歯科医院がありますが、これもビジネスマンの頭の中に「出勤前に治療してくれる歯医者」という地位を築こうとしているのです(私はお勧めしませんが・・・)。
”多くの人に響かせようと言葉を発信すると誰にも響かない”と言われているのは真実だと思います。
価値観の違う患者層を同じ空間で満足させるのは困難なのです。
Posted at 07:30