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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院経営に必要な3つの経費削減 その2  [2017年12月21日]
こんにちは
歯科医院経営コンサルタントの森脇康博です。
 
 
今回は歯科医院に必要な経費削減その2
「在庫が増えると無駄使いが増える」です。
 
歯科医院の材料費は変動費に含まれます。
売上から変動費を引いた金額を限界利益と呼び、それが人件費などの経費を支払う原資となるのです。
 
だから変動費を抑えることは経営上とても重要な事だと言えます。
 
 
 
材料の発注にはスタッフの性格が大きく影響
商品の業者への発注方法、在庫量にはスタッフの性格が出ます。
”在庫が減ってくると落ち着かない”スタッフ、”発注の手間を減らしたい”スタッフは在庫を多めに持つ傾向があるのです。
 
勤務ドクターがいる場合には良く使う”ファイル・バー”根治の”薬剤”などが違う事も多く、在庫金額が増える要因となります。
 
院長が新しいもの好きという場合もあるでしょう。
 
スタッフによって手袋やマスクのサイズも違いますし、交換するタイミングも違います。ルールで決めていてもアシストと事務作業、患者対応など、スタッフが複数の役割をこなす仕組みになっていれば、どうしても使用量が増えるのです。
 
 
在庫が多いと物を大切にしない傾向が・・
そして決定的なのは「在庫が多いとスタッフは物を粗末に扱う」という事です。
光照射器を壊さない様には出来ても、患者エプロン1枚、手袋1枚、マスク1枚、ペーパータオル1枚の使い方を考えているスタッフは少ないと言えます。
 
経営を考えてケチれという事ではありません。これから感染予防対策は益々重要になっていくからです。
必要な場面では使い不要な場合には使わない習慣、コスト意識を身につけていく、物を大切にしアイデアを出すには在庫は少ない方が良いのです。
 
在庫が多いと心理的に”物の価値”が下がり「まだ沢山あるから大丈夫」と思って粗末にしてまいます。
 
他にも
・クリーンスタッフを入れたら他のスタッフの掃除の意識が低下した
・受付担当を決めたら他のスタッフが2本目の電話を取らなくなった
・受付を一人増やしてもまだ「忙しい」と言ってくる
 
なんて事も起こります。
 
 
これらはスタッフの意識が「主体」から「客体」へと移ることにより発生します。
 
客体になると自分の役割ではないと判断し”医院の物を大切に扱えないスタッフ、整理・整頓・清掃・清潔・躾(5S)が出来ないスタッフ”が生まれてしまうのです(勿論スタッフによります)
 
 
そして客体のスタッフは患者を大切に扱いません。
 
・担当を決める
・人を増やす
・治療説明システムを導入する、ツールを買う
 
などの場合、スタッフは「客体」になりがちなので注意が必要です。
「客体」にならない為には事前に対策を打つ必要があるのです。
 
 
材料の発注と管理をスタッフに任せた後に、細かい部分をイチイチ院長が指摘するのはスタッフマネジメントから見てマイナス面しかありません。
スタッフの成長の為には、発注と管理のルールはスタッフと一緒に決め、担当スタッフだけでなく、他のスタッフも結果に責任を持てるようにしなければならないのです。
 
 
 
歯科の2025年問題は
少子高齢化だけではなかった!
 
 
 
Posted at 09:55
 
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