開業時の広告と口コミ戦略の誤り
歯科医院でホームページ等の広告に投資する院長は増えてはいますが、歯科医院
数から見るとまだまだ少ない様に思えます。
医療機関とはいえ、事業ですので経済の各種法則があてはまります。開業すれば患
者さんが向こうからやってきた時代とは違いますので早めに対策をとるべきです。
<内覧会>
まず、患者さんに歯科医院が開業したことを知ってもらわないと何も始まりません。
最近は開業前に内覧会をする歯科医院が増えていますが、どんな設備があり、どん
なドクターやスタッフが治療をしてくれるのかを見てもらうことはとても重要です。
患者さんは初めての歯科医院に行くのにとても緊張しますので、
①どんな治療を得意にしているのか。どんなメニューがあるのか。
②どんな流れで治療するのか。
③院長やスタッフの紹介(スタッフは個人情報を出さない。集合写真程度が無難)。
などが分かるリーフを用意して来院された方に配りましょう。
<看板>
患者さんが歯科医院を選ぶ理由のトップは「近いから」です。
①場所 ②診療時間 ③医院の雰囲気 ④家族や友人、同僚の情報
などから治療する歯科医院を選びます。
だから、先生の歯科医院を見つけてもらうことはとても重要です。
駅前や幹線道路沿いでない。ビルの2階以上の場合には野立て看板も重要です。
幹線道路沿いなら車で走ってみてイメージカラーと業態表示で看板が目に飛び
込んでくるようにするのが理想です。
ホームページは「地域名+歯医者」の検索で上位にくる様にします。
若い世代はスマホの検索で情報を得ますので、検索で見つけて選んでもらえな
ければ来院する可能性は低くなります。
また、ホームページ業者を選ぶ時には価格面だけではなく、長く付き合ってい
けるのか、業者がちゃんとSEO対策をしてくれるのかが大切です。
数件のユーザーを紹介してもらい、直接その歯科医院の院長に話を聞きましょ
う(特に、内容の変更を業者に依頼してどれ位で変更されるか)。
SEO対策のお金を取ってるのに対策をしない業者もいます。元々、SEO対
策をするにはコマメな更新と情報発信が欠かせません。歯科医院では難しい面
もありますのでPPC広告を活用する方が良いかもしれません(PPC広告は
上位3番目までに入るように。右サイドに表示されるものはクリックされませ
ん)。
<広告と実態とのギャップ>
いくら広告にお金を使っても、いざ治療に通いだしたらイメージと違うという
場合があります。
広告で患者さんの期待値が上がっていますので、その分だけイメージダウンに
なり、治療中断とマイナス口コミに繋がりますので注意が必要です。
開業してひと回り目の患者さんにどういう印象を持たれるのか?それが一番重
要なのです。
接客・接遇の形ではありません。
転院してくる患者さんが何を求めていているのかを知り、患者さんの期待を超
えなければ口コミは生まれません。
広告にお金を使ってもここで拙い対応をすれば、信頼は簡単に吹き飛んでしま
うのです。
三方よしビジョン達成サポートでは開業スタートダッシュを目指される院長を
サポートしています。
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三方よしビジョン達成サポート 代表 森脇康博まで