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◆歯科医院経営ブログ

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歯科の院長は50年に一度の大変革期にどう動くのか?  [2024年04月01日]
 
おはようございます。
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
歯科医院経営で継続的にモニタリングして対策するべき経営数値、数値以外に対策するべき項目は沢山あります。
しかし私はそれをおこなう前に点検をするべき重要なポイントがあると考えており、それを上手く構築できないと経営も上手くいかないのです。
 
重要なポイント、それは「収益モデルの選択」です。
 
 
 
例えば昔はう蝕の患者で溢れていて治療を終えた患者を追わなくても治療して欲しいという患者がたくさん押し寄せてきました。
その時の経営スタイルは技工物セットまでの間隔を短縮して新患を高速回転で治療するというモデル。
「歯冠修復及び欠損補綴」の平均点数も今より高かったこともあり材料費や技工費を差し引いても多くの利益が残せたのです。
 
 
 
しかし、「予防の時代」「定期管理」と言われて長くたちますが、若年層を中心にう蝕患者が減少を始めた為に歯科医院の収益モデルも変化せざるを得なかった。
う蝕の患者が減ってきたことは歯科医療が果たしてきた役割が大きいので喜ばしいことですが、マーケットが変化して「来院型の保険のう蝕治療モデル」では経営が上手くいかない地域が増えてきているのです。
 
それにユニット3台のう蝕治療型歯科医院がまだまだ多いことも経営対策の難易度を高めています。
 
 
 
 
では定期管理型に移行してユニット数を増やせば良いのでしょうか?
いえいえ、そう簡単にはいかないのです。
 
 
理由は、
・勤務ドクターと歯科衛生士の採用競争が激化
・ユニット数が増えると院長に求められる経営力レベルが上がる
・う蝕治療型→定期管理型への診療スタイルの変更が必要
・地域への認知には時間がかかる
・他の定期管理型歯科医院との差別化が必要
・ブランド力のある歯科医院の方が優位性がある
 
 
からです。
 
そしてブログでも書きました様にユニット数を拡大するとランチェススターの強者の戦略の影響下に入りますので中途半端な規模の医院の経営リスクが高まるのです。
 
 
真正面から規模を拡大するなら中途半端はNGです。
どちらかと言えばポジショニングを変えてエッジを立てる方が上手くいく確率が高まるのです。
 
 
 
 
 
 
・超大型歯科医院は分院展開で需要が多い地域のマーケットを取り、
・大型歯科院が総合化や専門性の強化に動きながら診療圏を拡げ、
・専門特化型歯科医院が地域にブランドを築き、
・自由診療歯科医院はコアなニーズに対応し、
・地域包括ケア型歯科医院は連携で地域に足場を築き、
・小規模零細超効率型歯科医院は密着軸を中心に狭いエリアで必要とされ
・大きなマーケットの中のニッチなマーケットを攻める院長はそれを更に強化する
 
 
 
基本的には上記の戦略ですが「地域の経営環境」「医院の経営資源」「院長の経営力」「現在の収益構造」が違うのでそう簡単ではありません。さて、歯科医院の院長は50年に一度の大変革期にどう動くのでしょうか?
 
先ずは「経営資源」と「地域の経営環境」「現在の収益構造」を分析して、どの方向に進むのかをお考えくださいね。
 
 
 
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