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◆歯科医院経営ブログ

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歯科医院の院長が考えるべき経営問題 その3 EQ(心の知能指数)  [2019年10月04日]
 
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
EQとは
 
 情動の知能指数。いわゆる「頭のよさ」を指し示すIQ(知能指数)に比した概念。IQがおもに「知能」の発達速度を示すのに対して、EQは仕事への取り組み姿勢や人間関係への関心の度合いなどを感情という視点から測定する指数。社会的に成功する者の多くは、情動を調整する能力に長けているとされるが、EQでは問題処理能力や事務処理能力に加え、環境に適応する能力や仕事に対するモチベーションをコントロールする力など、知能を多面的にとらえたより実質的な判断基準として、企業の採用や人材育成などの判断材料となっている。
(コトバンクより引用)
 
 
 
 
EQが高い人それは
 
・自分より目下の人からも謙虚に学べる。
・聴き上手である。
・内観する力が強い。
・いろんな人がいていろんな意見があることを許容できる。
・自分の意見を相手に押しつけない。
・間違いや都合の悪いことを立場で誤魔化さない。
・スタッフの意見を否定せず感謝できる。
・自分の間違いを認めることができる。
・相手の間違いを許容できる。
・自分の感情に気づきコントロールできる。
・相手の感情にも気づき寄り添える。
・すべては自分が選択した結果だと知っている。
・他人を思い通りにコントロールしようとしない。
・相手の背中を上手く押し目的地に導く。
 
などの特徴があります。
 
これを院長だけでなくリーダーも計画的に身につける必要がある。
 
何故なら”権限ではなく信頼関係がないと人は動かない”からです。
 
 
 
EQを提唱したピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士は「ビジネス社会における成功要因」を調べるなかで、成功者に共通する心の知能指数(EQ)を発見したのです。
 
 
 
成功する院長の条件には「対人関係能力」の高さがあります。
これがないとスタッフを惹きつけ患者を惹きつけることができない。
 
 
一方、スタッフとのラポールを形成できない院長はこうです。
 
 
 
スタッフが「動けない」「成長しない」と院長が感じた時、スタッフを指示や怒りの感情などでコントロールしようとする。
 
院長の自尊感情が低下し、自分がスタッフに大切にされていない、軽視されていると感じるのです。
 
 
 
そこから地獄の日々は始まります。
 
 
院長には”選択的注意”が働き「スタッフの出来ない部分」だけが記憶に残るようになっていくのです(それが人間の仕組みです)。
 
それによって益々イライラする。だからスタッフの細かいミスにも注意を始める。それにスタッフも反発しだすので人間関係は更に悪化する。そして悪循環から抜け出せなくなっていくのです。
 
また、院長の「〇〇するべき」という拘りが強すぎても同様のことが起こります。院長は早く「〇〇するべき」を実現したいのにスタッフの成長が遅い。だからミスに対して厳しく注意を始めるのです。この場合も人間関係は悪化していきます。
 
こうなると自力では抜け出すことが難しくなっていきます。
 
 
 
 
前にも書きましたが院長がイライラしだすキッカケの多くは「べき」が破られたことや「売上の停滞」です。友人の歯科医院と自分の医院を比較してイライラするケースも多い。でも、院長は自分では経営の問題を解決できないので「環境」や「他人」に責任を押しつけることにより無意識的に心のバランスを取ろうとするのです。
 
そうなるとスタッフとの感情的対立の構図が固定化してしまいます。そして後にはスタッフの退職が待っている。
 
 
 
残念だけどこのパターンがとても多い!!
 
 
 
 
院長がイライラする原因の多くは「不安」であり、不安は近い未来に発生する問題が解決できていないことを知らせる信号なのです。
 
だから解決するべき問題をあらゆる手を尽くして解決することでしか不安を解消できない(多くの場合は売上アップ、質の向上)。
 
 
内観によって自分の感情と向き合い、ここを乗り越えるのは院長の課題です。
人は弱い生き物です。だから私も院長がイライラされる気持ちは理解できます。でも、そこからどう選択するのかで未来は変わるのです。
 
 
先生方はいかがでしょうか?
EQは向上しているでしょうか。
 
 
危険度のセルフチェック方法は簡単です。
 
スタッフひとり一人の長所よりも短所の方が多く思い浮かんでくれば、選択的注意がスタッフのマイナス面に向いている証拠です。
 
そのまま放置しておくと危険なので、スタッフの長所や良い行動を見つけては毎日書き出すというトレーニングをしましょう(1日50個以上)。
 
また、アンガーログという日記をつけて、自分がどういった時にイライラしやすいのかを客観的にみるトレーニングも有効です。
 
 
 
院内で発生する問題を解決する糸口は相手ではなく自分にあると気づくこと。そして院長が自分のイライラの原因に気づき、本当の問題の解決に動き出すこと。
 
 
イソップ寓話「北風と太陽」がその正しさを教えてくれます。
 
 
また、それしか未来を拓く方法はありません。
 
 
 
EQを磨く。
 
いま医院に関わっているすべての人達に感謝する。
 
院長が自分を変える為の実践を諦めずに継続したら、驚くほど院内は変わっていくのです。その先に院長が目指される理想の実現が待っています。
 
だから諦めないで先生の理想を目指していただきたい。
 
 
そう思います。
 
 
 
 
 
 
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