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歯科医療従事者が誤解している?「目的⇒戦略⇒戦術」の使い方  [2019年02月21日]
歯科医院経営コーチの森脇康博です。
 
 
 
目的:何を実現したいのか
戦略:実現の為の方針(どちらの方向にどれだけ進むか)
戦術:具体的に何をおこなうのか
 
 
 
「戦」という漢字が入っている事で「戦略」「戦術」は医療にはそぐわないと考える方も多い様ですが、それは大きな勘違いです。
 
 
 
 
例えば「歯周病で悩む人を無くしたい」と強く思ったとき、
 
「歯周病で悩む人を無くす」ことが「目的」になります。
 
 
次にどういった方針で目的を実現するかを考えるのが「戦略」です。
 
例えば
①衛生士になり、歯科医院で働く
②衛生士になり、学校で学生に教える
③歯周病専門医になり、全国から悩んでいる患者を集める
④研究者になりパラダイムシフトを目指す
⑤衛生士になり、患者向けの啓蒙セミナーを開催する
 
などが戦略です。
目的を達成する為に様々な戦略があることがわかります。
 
 
 
この中で、⑤衛生士になり患者向けの啓蒙セミナーを戦略にした場合、そのままではセミナーの依頼が来ることはありません。
 
 
 
ここで、戦術が必要になるのです。
 
「歯周病や口腔ケアについての講座を社員向けに開催してくれる企業を増やせば、多くの人に伝えていくことができる」「その方法は・・・」
 
例えば「Youtubeで企業の総務課の担当者向けに歯周病検診の重要性を発信する」など、認知してもらう為に実施する行動計画が「戦術」です。
 
 
 
 
 
メンテナンスに継続して通えない患者を動機づける場合にも
「目的⇒戦略⇒戦術」のフレームワークで考えます。
 
まず目的は「患者に継続的にメンテナンスに通ってもらうこと」
 
そして、戦略を立てる場合には患者の性格などを理解することが必要です。
 
 
 
例えば、仲の良い患者に5カ月後に第一子が産まれると聞いていたら、それを利用する戦略を立てます。
 
衛生士:「〇〇さん、おめでとうございます。」「でも残念ですね、せっかく可愛いお子さんが産まれるのに、〇〇さんは顔を近づけたりキスしたり出来ないんですよね」
 
患者:「えっ、なんで?」
 
衛生士:「だって、虫歯菌や歯周病菌を移してしまいますよ」「お口の自己管理が苦手な両親を持つ子どもは、むし歯になり易いということがデータで出ていますよ」
 
患者:「うーん、でも仕事が忙しいから・・・」
 
 
 
ここで戦術を立てます。
 
この時に「例外を探す心理的アプローチ」を使うのです。
 
衛生士:「忙しいけど、今日治療に来れましたよね」「それは何故でしょうか?」
 
患者:「だって、年間5日以上有給取らないと総務課がうるさいから・・」
 
衛生士:「では、5日間のうち4日をメンテナンスに充てれば通えますよね」
 
患者:「ん・・・そうですね」
 
 
 
 
実際にはこう上手くはいかないかもしれませんが、患者に長く通ってもらうには「目的⇒戦略⇒戦術」のフレームワークの活用が欠かせないのです。
 
 
無意識的に使っていた方もいたんではないでしょうか。
 
 
 
患者を8025に導く為の戦略と戦術、とても大切です。
 
 
 
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